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(夢) れいむは夢を見ている。不思議な感覚である。夢の世界に自分がいて「これは夢だ」と認識している。 れいむは電車に乗っている。猿が運転する小さな列車。イベントなどで見る事ができる、俗に言うお猿の電車。 れいむは周りを見渡す。一面白一色の世界。夢にありがちな光景。特に不審に思ったりはしない。 ゆっくりだって夢を見る。夢の中では何だって起こる。だから多少おかしな事が起こっても納得してしまう。 これはこういう物なのだと。特に今回はなぜか「これは夢だ」とはっきり自覚しているのだから。 そういう訳でれいむは電車に乗り続けている。夢ならばいつか覚めるだろう。なにせ夢なのだから。 お猿の電車は5両編成。1両に1匹ゆっくりが乗っている。れいむの車両は一番前。 自分以外の乗客のゆっくりは、皆一様に青ざめた顔をして前方の一点を注視している。身動き一つしない。 れいむも自然と前を見つめる。何も感じない。何も不思議に思わない。夢では良くある事。 真っ直ぐ何処までも続く線路。どれ程進んだ頃だろうか。不意に猿の車掌が声を上げる。 「次はぁー、串刺しー。串刺しー。」 電車は駅に滑り込む。プラットホームが一つだけ。屋根もベンチも何も無い。殺風景な狭い駅。 駅に着いたのに誰も降りようとはしない。れいむもそのまま。電車から降りない。夢とはそういう物。夢とはそういう物。 その時、不意に現れた4匹の猿。駅員の格好をしている。 猿の駅員は最後尾の車両に行くと、乗客のゆっくりを電車から引き摺り下ろす。 乗客を囲む猿。瞬き一つしないゆっくり。そして次の瞬間。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 辺り一帯にゆっくりの断末魔が響き渡る。ゆっくりを囲んでいた猿達がふっと煙の様に消え、 後に残ったのは全身を針金で串刺しにされたゆっくり。 白目を剥き、刺された所から餡子を流し、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っと唸りながら痙攣している。 普段のれいむならば失神するか恐怖で我を忘れ泣き叫んでいたであろうが、これは夢である。 恐ろしいと思いながらもどこか冷めた目で現状を観察していた。 やがて電車は何事も無かったかの様に走り出す。 またしばらく行くと、猿の車掌が案内をする。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 電車は駅に止まり、一番後ろの乗客が引き摺り下ろされる。そして響き渡る悲鳴。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 駅員が消えた後に残されたのは、全身を無残に切り刻まれたゆっくり。 至る所から餡子を垂れ流し、びくんびくんと痙攣している。 瀕死のゆっくりと目が合う。何かを訴えかける目。彼女の呟きが小さく聞こえてくる。 「はやく・・・はやく・・・はやく・・・」 そして電車は走り出す。2匹のゆっくりが惨殺されるところをみたれいむはすっかり怯えてしまっていた。 しかしれいむは逃げ出さない。なぜならこれは夢だから。ただの怖い夢だから。だたの悪い夢だから。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 また1匹乗客を降ろした電車は、次の駅を目指して走り出す。 次?次の駅?次の駅でもまた乗客が一人降ろされるのだろうか? 誰が?今、この電車に乗っているのはれいむとれいむの後ろに乗っているゆっくりだけ。 順番で行けば次は後ろの子の番?ではその次は? 俄かに引き攣るれいむの顔。だが大丈夫これは夢だ。自分に言い聞かせる。 大丈夫。大丈夫。大丈夫。これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。 しかし、震えは止まらない。全身を焼かれ、炭になったゆっくりの呟きが耳から離れない。 「おきないと・・・おきないと・・・おきないと・・・」 お猿の電車は走り続ける。たった2匹になった乗客を乗せて。 終点は?終点はどこだ?この夢の終わりは?悪夢の終了は? 大丈夫。きっともうすぐ目が覚める。目が覚めたらきっとまたゆっくりできる。 だってこれは夢なんだから。だってこれは悪い夢なんだから。 やがて電車は減速し、プラットホームが見えてくる。 れいむの願いを打ち砕く、車掌の非情なアナウンス。 「次はぁー、押し潰しー。押し潰しー。」 れいむは見てしまった。一部始終を。猿の駅員に引き摺り下ろされたゆっくりは、大きな万力にセットされる。 ゆっくりと回るハンドル。締め上げられるゆっくり。歪んだ顔から漏れ出す餡子と悲鳴。 無残に潰されたゆっくりを背に、静かに走り出す電車。風が彼女の最後の言葉を運んでくる。 「ほんとうに・・・ほんとうに・・・ほんとうに・・・」 いよいよ、最後の乗客になってしまったれいむ。早く起きないと。早く起きないと。 死んでいった仲間達。初めて見る家族以外のゆっくり達。 一緒に遊びたかった。一緒にゆっくりしたかった。 また今度会いましょう。違う夢で。また今度会いましょう。楽しい夢で。 だから今は、お願い早く目覚めて。夢から覚めて。夢から覚めて。 彼女達が残した言葉。早く、起きないと、本当に・・・死・・・ 「次はぁー。撲殺ー。撲殺ー。」 車掌の声。駅のホーム。猿の駅員。手には棍棒。 起きないと!起きないと!起きないと!起きないと! 引き摺り下ろす駅員。抗うれいむ。抵抗は空しく、れいむは床に固定される。 早くしないと!早くしないと!早くしないと!本当に! 振り上げられる棍棒。こびり付いた餡子のシミ。どれほどのゆっくり達を屠ってきたのだろう。次はれいむの番。 早く目覚めろっ!悪夢よ去れっ! (現) 「ゆううううううううううううううううううう!!!!!」 絶叫と共に目覚めるれいむ。体中汗びっしょり。はぁはぁはぁ、と全身で息をする。 「どうしたの?こわいゆめをみたの?うなされてたよ。」 母の声。れいむを案じて体を寄せ、ほっぺたにすりすりしてくれる。 母の体温が心地良い。良かった・・・夢から覚めた・・・これでゆっくりできる・・・ 心配する母に「へいきだよ。もうだいじょうぶだよ。」と返事をし、辺りを見回す。 いつもと変わらぬ景色。四面を囲う茶色の壁。母と幼い妹達。 1分もかからず1周できる狭い世界。小さな小さなれいむの世界。 良かった。戻ってこれた。現実の世界に。夢は終わった。 悪夢の事などすっかり忘れ、家族と一緒にゆっくりする。 跳ねまわり、歌を歌い、昼寝をし、すりすりする。 家族の他に仲間はいないが、そのかわり天敵もいない。餌を探さずとも、ご飯は定時に空から降ってくる。 とてもゆっくりと流れる時間。時間が止まったらいいのに。この時がいつまでも続いたらいいのに。 しかし無情な時の流れは、何時までもれいむをゆっくりとはさせてはくれない。 突然現れた黒く大きな影。長く延びた2本の腕。れいむ達に向かってくる。 「ゆっ!どこにいくの!かえしてね!れいむのかわいいあかちゃんをかえしてね!」 2本の腕はれいむの一番幼い妹を連れ去った。母が半狂乱になりながら叫ぶ。 やがて聞こえてきた赤ゆっくりの悲鳴。その大きな悲鳴が、だんだん力なく小さくなっていく。 「ああああ!あかちゃん!まっててね!おかあさんがいまたすけにいくからね!!!」 壁に体当たりを繰り返す母。そこへ空から何かが降ってくる。 漂う甘い香り。穴から黒い何かを流している。物言わぬ物体。白くモチモチとした小さな死体。 「ゆぎゃあああああああああ!!!れいむのあかちゃんがああああああ!!!!!!」 目に映ったのは、針金に全身を貫かれた幼い妹の変わり果てた姿。れいむは気を失った。 (夢) れいむが目を開ける。そこに広がっているのは白一色の世界。そして猿の電車。 夢・・・また同じ夢の世界に来てしまった。 早く目覚めなければ。早く・・・早く・・・ 必死に「おきろ!おきろ!」と唱え続けるれいむ。 しかし、一向に目が覚める気配はない。そして聞こえてきた車掌の声。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 繰り返される悪夢。この前と同じ展開。待っているのは、おそらく同じ結末。 れいむの後ろの乗客たちは、切り裂かれ、焼き鏝を当てられ、万力で押し潰される。 あああ・・・次はれいむ・・・れいむの番・・・ 車掌のアナウンスが聞こえ、遠くに駅が見えてくる。 早く起きないと!早く起きないと! 電車が止まり、れいむに寄ってくるのは棍棒を持った死刑執行人。 れいむは目を閉じひたすら念じ続ける。 覚めろっ!覚めろっ!覚めろっ! (現?) 再び目を開けると、そこにあるのは茶色の世界。戻ってきた。現実の世界。 しかし、そこには何時ものゆっくりとした時間は流れていない。 我が子を失い打ちひしがれている母。黒い影に怯える妹達。 黒い影はまたやって来た。2本の長い腕がれいむの妹ににじり寄る。 逃げる赤れいむ。しかし、ここは四辺を茶色の壁で囲われた狭い世界。あっと言うまに追いつめられる。 「やらせないよ!やらせないよ!」 おかあさん!子供達が叫ぶ。伸びてきた手に体当たりをする母。黒い影が一瞬たじろぐ。 既に一人子を失った。この子までもやらせはしない。母は憤怒の表情で長い腕の前に立ち塞がる。 黒い影の標的が子から母へ変わる。その大きな左手が母れいむを床に押さえつける。 「おかあさん!!!」 「だいじょうぶ!おかあさんはへいきだよ!みんなははやくにげてね!」 逃げる?いったい何処へ逃げると言うのだ?壁に囲まれた小さなこの世界で。 母の言葉を真に受けて、壁に向かって体当たりを続ける妹達とは違い、 れいむは床に押さえつけられた母を、静かにじっと見続けていた。まるで夢でも見ているかの様に。 なぜだろう?これが現実であると言う実感が湧かない。どうしてれいむ達がこんな目に遭うの? 自分達はゆっくりだ。ゆっくりする為にうまれ、日々をゆっくりと過ごす。こんな目に遭う為うまれた訳じゃない。 なぜこんな目に遭う?理由は?・・・理由?ひょっとして理由なんて無いんじゃ? 理由が無い・・・理不尽な仕打ち・・・この感覚・・・何処かで・・・ 夢?これはひょっとして夢なんじゃないか? れいむがそんな事を考えている間も、黒い影は休む事無くその腕を動かし続けた。 母を目がけて伸びてゆく右手。握られているのは鈍い光を放つ鋭利なナイフ。 その鋭い切っ先が母の体を切り刻む。流れ出る餡子と悲鳴。 妹達は気も狂い、訳の解らない言葉を発し、泣き叫びながら壁に体当たりを続ける。 れいむは動かない。薄れゆく意識。こんなのゆっくりじゃない。こんなのが現実なはず無い。 (夢?) 目を開ける。見えてきたのは白い世界。夢の世界。怖い怖い悪夢の世界。 聞こえてきた、車掌の声。聞きたくもない、あの言葉。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 繰り返される悪夢。耳から離れない悲鳴。こんなの嫌だ!誰か助けて! 再び現実。茶色の世界。次の犠牲者。幼い妹。 伸びる黒影。手には焼き鏝。焼かれる幼子。消えない悲鳴。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ 夢?現実?区別がつかない。ここは何処? 目の前にあるのは万力。挟まれているのはれいむの妹。 長い腕がハンドルを回すたび、赤ちゃんの悲鳴が世界に響く。 「たすけて・・・おねえちゃん・・・」 何もできない。どうする事もできない。ただ見てるだけ。黙って見てるだけ。 万力に締め上げられたその小さな体は、裂け目から涙の様に餡子を流す物言わぬ唯の物体に。 こんなのゆっくりじゃない。こんなのゆっくりじゃない。 ゆっくりはゆっくりしているべきもの。ゆっくりしていないのはゆっくりじゃない。 れいむはゆっくりだ。だからゆっくりするべきだ。 ゆっくりする。だかられいむはゆっくりする。でもできない。なぜ?せかいがゆっくりさせてくれない。 どうしてゆっくりできない?ゆっくりはゆっくりするはずなのに。なぜせかいがじゃまをする? せかいはまちがっている?だからゆっくりできない?ここはれいむのいるべきせかいじゃない? そうだこれはゆめなんだ。そうだこれはゆめなんだ。 だかられいむはゆっくりできない。そうだ。わるいゆめだからゆっくりできないんだ。 (夢。これは夢。全部夢。悪い夢。) れいむを見下ろす大きな黒い影。2本の長い腕がれいむに迫ってくる。 持ち上げられたれいむ。わぁ、おそらをとんでるみたい。まるで夢の様だ。 眼下に見えるはれいむの世界。さよならさよなら悪夢の世界。小さな小さな茶色の世界。大きな大きな段ボール。 机の上に下ろされたれいむ。れいむの上に振り下ろされた棍棒。 痛い。痛い。痛い。痛い。 だんだん意識が遠のいていく。痛みがだんだん消えていく。 やっぱりこれはゆめだったんだ。こわいこわいゆめだったんだ。 その証拠に夢の住人の声が聞こえてくる。次の行先。れいむの現実。 「次はぁー。fuku****.txt。fuku****.txt。」 ネタ元:猿夢 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」
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ゆっくりれみりゃが空き家に住んでいた。 空き家でもそれなりに丈夫な外観、そしてまだ綺麗な状態のベッド。 自称紅魔館のお嬢様を自負するれみりゃのぷっでぃん脳では、随分と豪華なお屋敷に映っている事だろう。 「う~♪ さくや~だっご~♪」 起き掛け、一人空き家でそんな事を言うれみりゃ。 れみりゃは取り合えず朝はこう言って起きる、たとえ咲夜が居なくても。 しかし、このれみりゃは違った、きちんと咲夜がいたのだ。 「おぜうさま!! さくやがまいりましたぁ!!!」 勢いよく寝室に入ってきたのは、一匹の饅頭。 青紫の髪の毛にカチューシャ、そして青い瞳。 ニコニコとれみりゃに話している顔。 その外見的特長からゆっくり咲夜と呼ばれている。 「う~♪ しゃくや♪ だっご~♪」 そう言って手を伸ばすれみりゃ、しかしどう考えても体の大きいれみりゃを饅頭の咲夜が持ち上げられるはずも無く、渋々ベッドから降りるれみりゃ。 「おぜうさま!!! おきがえのじかんです!!!!」 笑顔のまま、そう言ってれみりゃに着替えを促す。 勿論、紅魔館でご寵愛を受けて無残に食べられるれみりゃは代えの服は有るのかも知れないが、唯の空き家に住んでいるぷっでぃん脳しか持たないれみりゃに代えの服が有るはずも無く、一度服を脱いでまたその服を着る、という作業をするだけである。 「う~♪ れみりゃはひどりでおきがえできるぉ~♪」 前が見えなくなり十六回ほどあちこちにぶつかりながら上着を脱ぐ。 足がもつれ、十六回ほどあちこちにぶつかりながらスカートを脱ぐ。 裏返しになりながらシャツを脱ぎ、一回頭をぶつけてドロワーズを脱ぐ。 それを逆に繰り返せばお着替えは終了である。 「はぁはぁ!! おぜうさま!! おうつくしい!!!」 その様子をじっと見ていた咲夜はそんな台詞を呟きながら、何故かある鼻から蕨餅を滴らせていた。 「しゃくや~♪ れみりゃおぎがえおわっだどぉ~♪」 俗に言うれみりゃスマイルと言う破壊力抜群の笑顔で咲夜に報告する、自分でパチパチと拍手までしている。 「おぜうさま!! さすがです!!! ……そろそろちょーしょくです!!」 「う~♪ しゃくやおがじたべどぅ~♪」 二つの食べ物は仲良く一階に移動する。 奥の部屋、そのぽっかり空いた床は二メートルほどの穴が開いていた。 穴を見ればゆっくり霊夢一家。 「ゆ!! おかーさんおなかへったよ!!!」 「ゆっくりできないよ!!!」 「がんばってここからでようね!!!」 どうやらここに落ちたらしい、しきりにジャンプして上がろうとする一家。 それが叶わないとピラミッドを組んで上がる。 しかし、重みと人数が足らずそれも無理。 するとさっきの事は忘れてまたジャンプ。 その繰り返し。 一日三回ピラミッド中に潰れた子供を食べるので、ドンドン人数が減っていく一家。 そうやら霊夢の中でもオツムが極端に弱いらしい。 「う~♪ おまんじゅ~おまんじゅ~♪」 言うが早いか穴に飛び込むれみりゃ、勿論今日の朝ごはんだ。 「ゆゆ!! こんにちは!! れいむたちゆっくりできないの!! ゆっくりたすけてね!!!」 「「「ゆっくりしようね!!!」」」 「う~♪ た~べちゃ~うぞ~♪」 大きい母親霊夢から食べ始める。 「ゆ!!! なにずるのーー!!!」 必死に抵抗するが、今まで散々意味の無い運動を続けていたゆっくり達は殆ど抵抗できない。 「ゆゆ!! ゆっぐりやめでね!! れいむはだめののじゃないよ!!!」 「「「やめてね!!! おかあさんをゆっくりはなしてね!!!」」」 「う~♪」 子供たちの抵抗なんて何のその、ゆっくり半数の饅頭を食べ終えたれみりゃはお腹を擦りながらご機嫌な様子で穴から出てくる。 「ゆっ! ゆっくり、……ゆっくりしてたけっかがこれだよーーー!!!」 「おがーざーん」 「どうじでおがあざんをたべだのぉー!!!」 今度はそのゆっくりが掴まれた、感動の親子再開である。 「う~♪ おいじがっだどぉ~♪」 「おぜうさま!!! それはよかったですね!!!!」 それを聞いて、ゆっくり独特の笑顔で返答する咲夜。 この穴に一家が入ったのは偶然ではない、このゆっくり咲夜がやったのだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 と屋敷の周りで言えば。 「ゆっくりっするよ!!!」 とゆっくりが駆け寄ってくる。 「なかでもっとゆっくりできましゅよ!!!」 そういってすんなりと中へ招き入れる。 「ほんとだ!!」 「おかーさん!! ここれいむたちのおうちよりおおきいね!!!」 「ここならもっとゆっくりできるよ!!!」 「そうだね!! ゆっくりみんなではなしあったけっか、ここはれいむたちのおうちになったよ!!!」 「ゆっくりできないゆっくりは、でていってね!!!」 れみりゃスマイルと同程度の破壊力を持った発言。 それを聞いてもゆっくり咲夜は顔色一つ変えないで言い放つ。 「いいですよ!! でもこのおくに、もっとゆっくりできるばしょがありましゅよ!!!」 「ゆ!! さっさとはやくあんないしてね!!!」 つまりはこういう訳である。 これで食事に事欠かなくて済むれみりゃ。 咲夜の自身は他のゆっくりと同様の食事で困らないので、これは全てれみりゃのご飯になる。 れみりゃが足りないと我侭を言っても、直ぐに咲夜が調達してくる。 やはり、れみりゃは何処でも我侭なのだ。 そのご飯に今までゆっくりアリスが入っていなかった事を付け加えておく。 「う~♪ おでかけするぉ~♪」 「おぜうさま!!! ごいっしょいたしますわ!!!」 安っぽい、一部剥がれたビニール傘をさしながらお屋敷を出る。 特に目的は無い、ただ周りを見て回るだけだ。 「う~♪ おはないっぱいだどぉ~♪ !!! じょうじょだどぉ~♪ までー♪」 「おぜうさま!!! おまちになってください!!!」 とてとて歩くれみりゃの後ろをピョンピョン付いていく、れみりゃは目の前の蝶を追いかけるので精一杯だ。 「う~? じょうじょどご~? どご~?」 蝶が目の前から居なくなり、漸く周りの景色に目を向ける。 「おぜうさま!!!」 「う~♪ おっきなおやしぎ~♪」 目の前に映る屋敷に目を奪われているれみりゃ。 追いついた咲夜も目を奪われる。 それは正真正銘の紅魔館。 当然、れみりゃは大きなそのお屋敷に吸い込まれるように近づいていく。 「う~♪ れみりゃのおやしきだどぉ~♪」 辺りをぐるっと回って正面へ、勿論門番が立っていた。 のだが先ほどの魔理沙との先頭で気絶中。 「う~♪ ばぁ~か♪」 その横を得意げに通って行くれみりゃ、勿論傘で叩くのも忘れない。 「う~~~~~♪」 目の前には綺麗な庭、そして大きなお屋敷。 そして…… 「「「「う~♪」」」」 数匹のゆっくりれみりゃ、みな一様にれみりゃスマイルでヒゲダンス。 「う~♪ れみりゃもずるどぉ~♪」 当然ものれみりゃも参加する。 口をニヘラァと開けて笑顔を作る、両手を腰にあてお決まりの言葉を発すれば、そこには楽しそうに踊っているれみりゃの姿を見ることが出来る。 「うっう~♪ あうあう♪」 本人達は楽しそうに踊っていたその頃、ゆっくり咲夜は未だばてている門番の所に居た。 「も~しょうがないわね!!!」 がぶり。 普通のゆっくりより遥かに鋭いその歯で門番の腕に噛み付く。 「!!! ちゅ~~~~ごっく!!!」 鋭いとはいえゆっくりの歯、妖怪やましてや人間の皮膚を傷つけるには居たら無いが、門番を起こすことは出来るようだ。 意味不明な叫び声をあげて飛び起きる、必死に咲夜の姿を探すが近くにはその顔をしたゆっくり咲夜だけ。 「??? 咲夜さん……?」 完全に覚醒しきれていない門番は何が起きたのか理解できない。 「もう! はやくゆっくりしごとにもどってね!!!」 それだけ言って屋敷の中へ消えていく咲夜の頭。 「?」 取り合えず、言われたとおり仕事に戻った門番だった。 「うっう~♪ れみりゃう~♪」 その頃庭では踊りも終盤、全員が肉汁だらだら出しながら満面の笑みで踊っていた。 「う~、……! れみ☆りゃ☆う~☆ ニパ~」 極上の笑顔を残し、肉まん集団御遊戯会は終了した。 それを待っていたかのように、屋敷から一人の人影が近寄ってくる。 「れみりゃ様。すばらしいダンスでしたよ!! さぁさぁ疲れてでしょう? プリンをお持ちしました」 本物の十六夜咲夜だ。 差し出されたプリン丁度全員分、ご丁寧にスプーンまで用意されている。 「う~♪ ぷっでぃん♪ ぷっでぃんだべどぅ~♪」 「ぷっでぃ~~~んちょ~だい~♪」 一目散に咲夜に駆け寄ってプリンを奪い取っていくれみりゃ達。 「う~? う~♪」 勿論、あのれみりゃも例外ではない。 少し不思議がってはいたが、一目見るとあっという間に上機嫌。 「うっう~♪ おいち~♪」 他のれみりゃと同じように、スプーンをグーで持って食べ始める。 たくさんのれみりゃがニコニコしながらプリンを食べている。 「「「「「ん~♪ おいちいどぅ~♪ れみ☆りゃ☆う~☆ 」」」」」 それをニコニコしながら見つめる咲夜。 と。 「さくやさ~ん? どこですか~♪」 自分を呼ぶ小悪魔の声、仕方が無いがその場を後にする咲夜。 なに、これだけ人数が増えてのだ、また明日見ることが出来るだろう。 「どうしたの小悪魔?」 「はい。ぱちゅりー様が御用時があるそうです」 「そう」 連れだって図書館へ赴く。 この時、小悪魔が後ろを振り向いてプリンを貪るれみりゃ達に笑みを浮かべたことは、咲夜は死んでも知らない。 「うっう~♪ ぷっでぃ~んおいしいどぉ~♪」 「うーー!! もっどぷでぃんだべたいどぅ~♪」 「「「「「「「ぷっでぃ~んたべたいどぅ~♪」」」」」」」 「おぜうさま!!!」 ゆっくり咲夜が着いた時には、既にプリンは食べ終えられ高級なカップが地面に転がっていた。 「う~♪ ざぐや~♪」 ゆっくり咲夜のもとへ、あのれみりゃが近づいてゆく。 「しゃくや? しゃくやどご~♪」 「どご~、ざぐや~♪」 その一声に、他のれみりゃも近づいてくる。 「う~ざぁぐや~♪」 「おぜうさま!!! なんでしょう!!!!」 腰を屈めて、両手を自分の胸の前に持ってくる。 所謂ぶりっ子の仕草をする、このれみりゃがゆっくり咲夜に我侭を言う時のポーズである。 周りを見ると、他のれみりゃも大分近寄ってきた。 ぷっでぃん脳でも人間ではなくゆっくりだと理解できるらしい。 始めてみるゆっくり咲夜だが、生得的なものか、これが自分に対してどういう存在か知っているようだ。 「れみりゃね~、おがしだべだいの~♪」 代表して言うのは勿論あのれみりゃ、ここぞとばかりにれみりゃスマイルを浮かべて話を続ける。 「おぜうさま!!! おがしですね!!!! れいむですか?まりさですか?」 「ん~ん♪ れみりゃ、ぷっでぃ~んがたべたいのぉ~♪」 にぱーっと笑顔を浮かべてゆっくり咲夜にお願いするれみりゃ。 外野でもぷっでぃ~んコールが沸き起こる。 「ぷっでぃ~ん? ぷっでぃ~ん。……ぷっでぃ~ん!!!!!」 「う~♪ ぷっでぃ~ん♪ ぷっでぃ~ん♪」 咲夜が連呼したぷっでぃ~んに合わせて自分も叫ぶ。 咲夜の目が真っ赤になっているとも知らないで。 「しょくりょーが!!!」 そのまま声を張り上げ目の前のれみりゃへ。 勢いよく跳躍し、自慢の歯でれみりゃの両腕を噛み千切る。 「ほんじゃぎゃーーーーーーー!!!!!!」 今まで自分の我侭を聞いていたゆっくり咲夜の突然の行動と腕の痛みに、涙を流しながら転がり悶えるれみりゃ。 「こんなのおぜうさまじゃないわーーーーー!!!!!!!」 そう言って、引きちぎった両腕を貪る咲夜。 「うがぁ!! れみりゃの! ……それはたべものじゃなぐでれみりゃのー!……」 そんな声はお構いなしにそのまま全身を貪っていく咲夜。 「う~!! ♪ えい! えい♪ うっう~れみりゃはつよいどぉ~♪」 咄嗟に、回復した右腕でビニール傘を使い反撃にでる。 しかし、お世辞にも早いとは言えないその攻撃を食らうほどゆっくり咲夜は馬鹿ではない。 「むっしゃむっしゃ!!!」 あっけなく再生したての右腕を再び口ちぎられ、その牙はれみりゃの頭に向けられる。 「おぜうさまとはちてもにつかないわ!!!」 「んぎゃーーー!!! うっ、う゛わ゛ーーー!!!」 頬を食いちぎる、そのまま顔面を恐ろしいスピードで飲み込んでいく。 周りのゆっくりは逃げもせずただおろおろするばかりである。 「う~!! う~~~~!!!!」 「ばっ、ばぁ~か!! ざぐやにいいづげでやどぅ~!!!」 「ざぐや!!! ざぐやーーー!!!! どごーーーーー!!!!」 通常自分たちが食すゆっくり饅頭。 それが攻撃してくると、れみりゃは唯おろおろしてなすがままにされるしかない。 それは、アリスに襲われた時、自らの子孫を残すためでもあるのだ。 それだけを遺して息絶えるれみりゃ。 間髪居れず次の肉まんへ狙いを定めるゆっくり咲夜。 「こんなにぐまん!!!! しょぶんじますーーーー!!!!!」 次の肉まんも圧倒的だった。 足を食いちぎりそのままお腹へ。 たくさんの肉まんの具を掻き出しながら飲み込んでいく。 「ざぐやーーー!!! ごわいひどが!!! ごわいひどがいるどぉーー!!!」 それを言い終わる頃には既に残すは首から上のみ。 「ざぐやーー!! だずげでーーー!!! それがらぷっでぃ~ん!!!」 それが最後の言葉になった。 次の肉まんは珍しく、飛んで逃げようとした。 「う~♪ れみりゃはどべるんだぞぉ~♪」 しかし、見せびらかすようにゆっくり咲夜の目の前で浮かんでいたため即座に羽が食べられる。 そして落下する体。 「んびょん!! ……!! う~!!」 勢いよく地面にぶつかったこのれみりゃはそこで抵抗を諦めたようだ。 それ故、一番早い時間で完食された。 「ふー……。!!!」 まだ残っているれみりゃ達の方へ向き直るゆっくり咲夜。 「う……。う~♪」 「う~♪ う~♪」 「うっう~あうあう♪」 一致団結してご機嫌をとる、それを白けた顔で眺める咲夜。 「う~~♪」 「「「うっ~♪」」」 れみりゃ達も、その様子を見てほっと一安心、もう食べる気は無いと判断したのであろう。 「れみ☆ry、うーーーー!!!」 咲夜のもとへ近づいてきた一匹に狙いを定めて食事を再開する咲夜。 御遊戯の雰囲気から一変、再びそこは地獄絵図と化した。 「おぜうさまのにせものめ!!!」 「う゛わ゛ーーーー!!! ざぐや゛ーーーーーー!!!!!」 今まさに食べられている一匹が発した言葉、それが咲夜に届くことは無かった。 そして、ゆっくり咲夜に耳にも届くことは無かった。 ……。 「それではこれで失礼します」 「ご苦労様」 「おう、ありがとさん」 「お二人とも、プリン食べたくないですか?」 パチュリーと魔理沙に紅茶をだして図書館を後にする咲夜。 「今日は安心して普通の紅茶を飲みたい」 そう言われて小悪魔に変わって紅茶を淹れた。 時間を止め、出来る限り最速で淹れ終えたのだが、時間を戻した時に運悪く躓いていた小悪魔とぶつかって淹れなおし&後始末。 おかげで大分時間が掛かってしまった。 そうだ、何時も一つで不満げだったからたまにはもう一つ作ってあげよう。 それで機嫌がよくなれば、もう一度可愛い可愛い御遊戯会が鑑賞できる。 先ほどよりも、本気を出してプリンを作っていく咲夜。 おいしければおいしい程御遊戯会を見れるチャンスが増すのだ、そう考えれば一段と気合が入る。 「できた」 何時ものプリンの上にさくらんぼと生クリーム。 その懇親の一品をお盆に載せる。 そうだ、と思い立ち以前ご機嫌を取るのに使ったきぐるみの帽子も被る。 準備万端、いざ庭へ。 「れみりゃさまー!! ぷっでぃ~~んをお持ちしましたよ!!! ……」 元気よく先ほどまでれみりゃが居た場所に向かった咲夜。 そこにはパラパラと散らばっている肉まんの具と人数分のれみりゃの服と帽子。 そのうち一枚は何故かシャツが裏返っていた。 呆然と立ち尽くす咲夜。 ゆっくりフランなら唯の悪戯だけだし、門番はきつく言い聞かせているから食べない。 ……? 全く原因が分からず呆然としている咲夜、一点を見つめたまま辛うじてお盆を支えている。 そこに近づく一人の人影。 「さくやさん。おいしそうなぷりんですね♪ もらってもいいですか?」 「…………」 無言で首を縦に振る咲夜。 「えへへ、有難うございます♪」 そう言って彼女は、もと来た道を戻っていった。 その頃、ゆっくり咲夜は紅魔館の中へ入り込んでいた。 「ゆ! そこ、ちゃんとしごとしなしゃい!!!」 「そこはみょういいわ!! こっちのおしょうじをよろしくね!!!!」 そんな事を言いながらまるで本物のメイド長のような態度で屋敷をうろついて行く。 「咲夜~? 紅茶を入れて欲しいんだけど」 「ゆっ!」 昼間、博麗神社へ行っていたため起きていたこの屋敷の真の主、レミリア・スカーレット。 従者に紅茶を入れて貰おうと、掴まらない咲夜を探していた所だった。 それと丁度かち合ったゆっくり咲夜。 ゆっくり咲夜の顔に笑みがこぼれる。 「おおおお!!!! おぜうさまー!!!!! ほんもののおぜうさまーーー!!!」 鼻から蕨餅をダラダラ垂らし、まるで発情したゆっくりアリスの様にピョンピョンと近寄っていく。 勿論、今のコイツは素面である。 対するレミリアは特に驚かず、一瞥の後に。 「何、コイツ?」 「はぁはぁ、おぜうs……んびゃお!!!」 一発の弾幕で中の餡子を飛び散らせて朽ち果てるゆっくり咲夜。 勿論意識は一瞬で途切れた。 「? まぁ良いわ。さくやー! ……庭かしら?」 …… 「このプリンとても美味しいわね。小悪魔が作ったの?」 「いえ、咲夜さんが作りすぎたようなので、貰ってきたんです」 「こいつはうめぇぜ! 流石メイド長だけはあるぜ!」 「はい、(元に)戻ったら伝えておきますね♪」 …… 「ゆっくりたすけてねーーー!!! おかーさーん」 「ゆー!!! ゆっくりたすけてねーー!!!」 「おなかへったねー!!!」 「はやくおうちにかえって、おかあさんたちとゆっくりたべようね!!」 「ゆー、おにゃかへったー」 「……。!!! まんじゅう!! いっぱい!!!」 「ゆゆ!! れいむはまんじゅうじゃないよ!!! ぷりてーなかわいいれいむだよ!!!」 「むっしゃ!! これめっちゃいめぇ!!!!」 True End
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ここは人間の里何度かドス率いる群れに襲撃されていただからそういうことには慣れていた最初はかなり巨大なゆっくり魔理沙がきたので最初はみんなたじろいで契約にしたがったが 勇敢 と言うよりこわい物知らずのやつが向かっていくとドスはドススパークや巨体を活かした攻撃を仕掛けたがほとんど全員の人が所詮ただのゆっくりだと言うこととどちらの攻撃も弱点があると言うことをほぼ瞬時にわかった なので攻撃を避けながら攻撃しているとすぐに倒れた 「ゆ ゆ ゆあああああ!!ドスぅぅぅぅぅ!!」群れの幹部であろうパチュリーが叫ぶと混乱は群れに伝わっていった「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」「ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」しばらくこれは続いたそして数分後にやっと落ち着いてきたそして気づいた 人間のことをやっと認識したのであるほとんどのゆっくりはこれから何があるか予想がついていた そしてその予想は見事的中 すぐに人間たちがゆっくりたちを潰してきた「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!ひでぶぅ!」「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ぶちゅっ!「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ぶちゅっ!「霊夢はかわいいから殺したらだめだよぉぉぉぉぉぉ!!!」ぶちゅっ!!「魔理沙は強いんだぜぇぇぇぇぇ!!だから殺しぶぅぅぅぅぅぅ!!!」そんなわけで数匹のみ重症で帰り途中で全滅した 最初以外は似たことが何度かあったそしてまたドスはやってきたそして里の人は戦闘準備をした が ドスが言ってきたことも態度も違った脅しをする様子もなく 見下す目で見ることもなく契約をしようとしたことかなりまともだった 契約とはこうだ 1人間はゆっくりに危害は加えないがゆっくりが契約を守らなかった時だけ破ったゆっくりにだけ危害を加えてもいい2ゆっくりを働き手として雇いそれに見合った物をくれる3働くゆっくりにのみすみかを与える という物だった里の人はゆっくりがこんなまともな契約をしたことと群れにゲスと見える態度をすることゆっくりもいずに全員人間で言えば頭を下げる動作をしてきたので人々は喜んで契約を結んだ そんなわけで数日が過ぎたこの頃はまだ誰も契約を破らずに働いているゆっくりは真面目で給料として野菜を貰いすっきりすると迷惑になると思いやらなかった 2匹の夫婦を除けば この夫婦は善良種の行動はほとんどすべて知っていたのでばれなかった最初だけは この2匹は働かせてもらうとさぼってばかりで契約にはないと言う理由で給料をもらっていた そして同じ理由で大量にわけてすっきりし子供を50匹ほど生んでいたがこの生活も簡単に終わりを迎えるある日2匹は子供が生まれたので食料を大量にもらいにきたこの2匹の妄想ではもらった大量の食料を子供なんかには与えず全員餓死させまたすっきりして大量の子供を生んで の繰り返しのはずだった しかしこの2匹はかなり嫌われていた この群れの他のゆっくりだったら喜んで野菜をあげていただろうなにせこの群れの優しさはれいぱーに産まされた子供でも普通に愛す程であるもちろんれいぱーは殺して子供の餌にするが だが自分達も使ったそんなの契約にはないと言われあっさり断られる ただそういった以上契約を破るわけにも行かないので危害は加えない そしてその日その2匹についてドス達に相談に行ったそして緊急会議が行われた結果はあの2匹と子供を群れから追い出すということに決まったそれと従わないなら殺していい そして翌朝腹をすかせながらどうやって騙すか考えていた所に村長と群れの幹部とドスがやってきたそしてこういった「会議で決まった、君たち二人と子供には出て行ってもらう」 「ゆ?そんなの従わなければいいんだぜ 無理矢理追い出すことも契約っさんで無理なはずだぜ」「あー そのことなんだが会議で無理矢理追い出すこともできるし殺すこともできるようになったから生きてこの群れと里から出るかここで一家皆殺しかだ」「ゆぇぇぇぇぇぇぇ!!そんなの聞いてないよぉぉぉぉぉぉ!!」「そもそもいま初めて言ったからな で どっちを選ぶ?」「ゆ··ゆ··『ピコン!』そうだ 魔理沙達の子供を全員殺していいのぜだからせめて魔理沙と霊夢は残してくれだぜ」清々しいほどにゲスである するとやっとドスが口を開いた「そんなゲスなら、なおさら群れに置くわけにはいかないのぜ、なぜならここの群れはゲスは禁止だぜ」「どぼじでぞんなことを言うのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」「決まっているでしょ、ゲスだからでしょ で、どっちにするの?」「子供を殺して魔理沙と霊夢は残るよぉぉぉぉぉぉ!!」「なるほどじゃ一家皆殺しで」「なんでぇぇぇぇぇぇ!!」「殺すか出て行くかだよね無垢な子供を犠牲にしてまで生き残るゲスは死ねぇ!、じゃ、人間さんなるべく苦しませて死なせてください」この群れは優しいがゲスにとっては地獄の群れである「そうだ!近所にゲス専用虐待お兄さんがいるから任せよう!」虐待お兄さんに事情を話すと喜んで引き受けてくれた
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注意書き 舞台について特に決めてはいませんがたぶん幻想郷の外だと思います。 人間に飼われるゆっくりがいます。 虐待描写は温めです。 前半は特にいじめとか言った描写はありません。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ん?なんだ、ゆっくりか…」 俺が大学のレポートを作成していると窓からゆっくりれいむが入ってきた。 まあ、特にゆっくりが嫌いというわけでもないし、汚れているというわけでもない、荒らしたり自分の邪魔をしないのであればそのまま放っておこうと思った。 「えーと…財務管理財務管理…」 教科書をめくり索引から項目を探す。 「おにいさん!!ここはおにいさんのおうちなの?」 「そうだよ」 無視して自分の家宣言されても困るので適当に答えておこう、あ、財務管理、5ページか。 「ゆ…あまりひろくないけどとてもゆっくりしたおうちだね!!」 「そりゃどーも、でもおまえの家よりは広いぞ?」 「そーだね!!!」 なんだ、理解はしていたのか、じゃあいいや、レポートを書こう。 しばらくれいむは黙って俺の方を見ていたがしばらくして俺に声をかけてきた。 「おにーさん!ゆっくりしてる!?」 何度も教科書とレポート用紙を見比べ、ペンを走らせる俺がゆっくりしてないように思えたのだろう、事実俺は今ゆっくりしていない。 「いや、あまりゆっくりしてないな」 「どおして!?ゆっくりしよう!!ゆっくりしていってよ!!」 そんなこと言ってもレポート書かないわけにはいかないし、でも急いで書くものでもなかったので、休憩がてらこいつと少し話してもいいかなと思った。 「じゃあどうすればゆっくりできるんだい?少し教えてほしいな」 「ゆゆ、そうだね…」 れいむは顔をしかめながら、しばらく考えた後答えた。 「おひるねをするとゆっくりできるよ!!」 「パスだ、俺に昼寝の習慣はない」 夜眠れなくなって授業中に寝てしまい、先生に怒られるのは嫌だからね。 「ごはんをたべるとゆっくりできるよ!!」 「却下、さっき昼飯を食ったばかりだからこれ以上は食べれない」 「ゆゆゆ…おにいさん、てごわいね…」 何が手ごわいんだよ、何が。 「そうだ!すっきりすればゆっくりできるよ!!」 「!?!?!?」 「ゆふふふ、すっきりすることにきづいたれいむはさすがゆっくりしてるね!!」 「俺には…」 「ゆ?どうしたの、おにいさん?」 「俺には…すっきりする相手がいないんだよぉ…」 お兄さんは泣いてしまいました。 「そう、おにいさんにはすっきりするあいてがいないんだね…」 「うぅ…」 ちくしょー、今まで親戚以外の女性に振れたこともない、俺の心の傷を掘り返しやがって… 「でもれいむにはすっきりするあいてがいるよ!!まいにちまりさとちゅっちゅしてすっきりするよ!!それもれいむもまりさもまだわかいからにんっしんしないすっきりだよ!!」 なんだよ、その「まだ社会人じゃないので避妊しています」みたいな言い方は!?それに毎日やってるのかよ!? ああ、なんだろう、たかが饅頭の癖になんだか怒りが込み上げてきたぞ…? 「ちゃんとにんっしんしないれいむはとてもゆっくりしてるでしょう!!じゃあれいむはもうかえるね!!かえってまりさときょうもすっき…」 「饅頭が調子に乗ってんじゃねえぇー!!」 俺はれいむの顔面をがしりと掴むと全力で窓の外に放り投げた。 5秒ほどそのままの体勢で固まってた俺は、レポートを書くために椅子に座った。 「……ふぅ、すっきり、さて、レポートレポート…」 俺ったら学生の鏡だねぇ、さて、財務管理は… 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!!!や゛め゛て゛え゛ぇぇぇ!!!」 「な、なんだぁ!?」 急に窓の外から悲鳴が聞こえてきた、俺はあわてて窓の外、悲鳴をした方向を見る。 「い゛や゛だぁぁぁ!!す゛っき゛り゛し゛た゛く゛な゛い゛い゛ぃぃ!!!」 「はぁはぁ、しょたいめんのありすにいきなりちゅっちゅしてくるれいむかわいいいぃぃ!!すっきりしよぉねえぇぇ!!」 なんと、さっき投げたれいむをありすが襲っていた、どうやら俺が投げたれいむがありすに命中、ちょうど口と口がぶつかる形になってありすが発情したのだろう。 まったく、この饅頭はどうしてこう俺の目の前ですっきりの話をしたがるんだろうか、すっきりしたがるんだろうか? というか白昼堂々、何の遮蔽物もないアスファルト上で交尾するっておかしいだろ? 「んほぉぉお!!いいよぉ!!れいむ!!れいむぅう!!」 「い゛や゛だあ゛ぁぁぁ!!すっきりしたら…しんじゃう゛う゛よ゛ぉお゛ぉお゛!!!!」 最初は放り投げただけで許してやろうと思ったのに…目の前で交尾なんかされては俺の怒りは有頂天だ。 交尾に夢中で周りを見る余裕がない二匹に近づいた俺は金属バットで二匹まとめて叩き潰した。これでゆっくりレポートが書ける… そう思ってレポート用紙を見るとおかしなところに気づいた、途中から文章が同じことの繰り返しを延々と描いているだけになっている… きっと、れいむの話に適当に答えている時にレポートに対する注意がそがれたのだろう… 「やっぱり最初から追い出しとくべきだった!!あの饅頭がぁ!!」 結局、レポートは書き直す羽目になった。 あとがき 普通な虐待ものを書こうと思ったのですが… 虐待描写って難しいですね。 9月4日 1724 セイン このSSに感想を付ける
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東方キャラが壊れてます。特に衣玖さん好きは要注意。 あとゆっくりが苦しまないのでそれも注意。 永江衣玖は急いでいた。 地震を伝えるためではない。 それは誰でもなく自分のため。 自分の心を満たすために家路を急いでいた。 それは昼下がりのことであった。 「おや、最近よくみるねぇ」と、昼間から酒を飲んでご機嫌な萃香。 「貴方も長いですね。宴会好きな貴方に天界は退屈でしょう」と衣玖。 「んー、そうでもないよ。ところで衣玖はどしたの? 天子なら神社だよ」 「またですか…」 普段は竜の世界と人間界の狭間に住んでいる衣玖だったが、先の神社倒壊事件以降天界にもよく顔を見せていた。 仕事が減って時間が余っているし、何よりもこの天界に住む比那名居天子(ひなない てんし)に会うためだ。 それまでは話す機会も少なかったが、前の事件をきっかけによく話すようになった。 性格のまるで違う二人であったが、不思議と馬が合った。 もっと仲良くなりたいと思っていた衣玖だったが残念なことに天子は博麗の巫女に熱心だ。 まあそれも仕方ないこと。自分から修羅場を作る訳にもいかない。 空気の読める衣玖は自分の心を隠していた。 「ゆっくりしていってね!!」 突然の声に衣玖の回想は遮られた。 「? それはゆっくりですか?」 「そ、ゆっくりだよ」 ゆっくりは知っている。最近幻想郷に出現した生き物で、幻想郷の有名人に似た顔をしていることで有名だった。 しかしなぜ天界にいるのだろうか。 いや、原因は目の前にいる子鬼しかいないだろう。 「暇つぶしだよ。こいつらで遊ぶと面白いんだよねぇ」 「だからといってここに住まわせなくても良いのでは。総領娘様もきっと許しませんよ?」 「あー、だいじょぶだいじょぶ。霊夢型のゆっくりあげたら納得してくれたから」 「ああ――なんてことを」 頭を抱える衣玖。何も嫉妬したわけではない。 総領娘様が許したことで食欲旺盛なゆっくりがこのまま天界で繁殖したらきっと大変なことになる。 美しい花畑も、桃の木も根こそぎ食べられてしまうだろう。 あの我が侭な総領娘様はそんな害まで考えてるのだろうか。困ったものだ。そう、決して嫉妬から否定したわけじゃないんです。 「衣玖も一匹欲しい? たぶん気に入ると思うけど」 「間違いなく要りません。そんな奇妙な生物など」 「きみょうじゃないよ!! ゆっくりはゆっくりだよ!!」 その場にいたゆっくりが何か言っているが無視する。 「そうかなぁ。虐めると反応が面白いんだけどねぇ」 「虐める…ですか。弱い者いじめとは貴方らしくありませんね」 「自分でもそう思うんだけどねぇ。まぁ衣玖もやってみなよ。ほら」 萃香は自分の背中から一匹のゆっくりを出す。 「ですからいりませ…って総領娘様??」 「うん、てんこ型のゆっくり。ここでゆっくりを交配させてみたら一匹だけ生まれたレアものだよ」 確かにそれは天子の顔にそっくりだった。顔はゆっくりのそれだが、桃のついた帽子や髪型は天子のそれであった。 「ゆっくりしていってね!!」 「でも言うことは変わらないのですね」 「まぁ結局ゆっくりだからね。それじゃあこのゆっくりも要らない? なら私が使うけど」 「…待ってください―――」 こうして衣玖は家路を急いでいた。 雷雲を普段とは比べほどにならないほど猛スピードで抜けていく。 「すごい! おそらをとんでるよ!!」 腕に抱えたゆっくりてんこが興奮してしゃべってる。 「でももっとゆっくり飛んでね!!」 さらに注文をつけてきた。 「だまりなさい」 要求を一蹴とするとゆっくりてんこはビクンッと一瞬震えたようだった。結局黙らなかったが。 そうして衣玖は自分の部屋へと着いた。 衣玖の部屋は竜宮の使い達の住む集合住宅の最上階。 竜宮の使い達によるダンスパーティーに優勝した暁に手に入れた素晴らしい部屋だった。 中に入るとゆっくりてんこは我が侭を言い始めた。 「お腹がすいたよ! ごはんよういしてね!!」 それだけではない。 「今日からここがわたしのおうちだね!」 なるほど萃香の言っていたようにかなりの傍若無人ぷりである。 「くすっ」 しかし衣玖は微笑んだ。やはり総領娘様のような我が侭で無ければいけない。 なぜ衣玖が微笑んだのかゆっくりてんこには理解できない。それよりも美味しい料理が欲しかった。 「ゆっ? ゆっくりはやくよういしてね!!」 「はいはい、待っていてくださいね」 「ゆっくりまってるね!!」 衣玖は台所へと向かわず玄関へ向かっていった。 鍵をかける。チェーンもしっかりだ。さらに窓にもカーテンをかけて中が見えないようにする。 これで準備は出来た。これで私がこの家でこれから何をするのか誰にも分からない。 「ゆっくりまってたよ! ごはんは!!」 部屋へ戻るとゆっくりてんこがぴょんぴょんと無防備に近寄ってくる。 顔だけなのに器用なものだ。そう思いながら衣玖は、近寄ってくるゆっくりてんこを、殴りつけた。 ごにゅっと妙な感触が殴った手に伝わる。 次の瞬間にゆっくりてんこは壁にたたきつけられていた。 「ゆ”っ!!?」 「総領娘様と同じ顔を殴ってしまいました。でもこれは挨拶代りですからね?」 衣玖は笑みを浮かべながら床にうつ伏せになっているゆっくりてんこへと近づいていく。 ゆっくりは痛くて泣いているのだろうか。それとも苦しんでいるのだろうか。 衣玖はゆっくりてんこを両手で抱えると、どんな顔をしているのかとゆっくりの顔を自分へと向ける。 しかしゆっくりの顔は衣玖の想像とは違った。 「ゆ、ゆっくりぃ」 泣いてもいないし苦しんでもいない。 ゆっくりてんこの顔は紅潮していて、口元からは涎が垂れていた。さっきのパンチで狂った? それとも――感じてる? 「も、もっと!! もっとゆっくりおしおきしてね!!」 「え、ええ??」 「いじめてね!! ゆっくりいじめてね!!」 ゆっくりてんこは衣玖に殴られて感じていたのだ。しかもさらに攻撃しろと言ってくるのだ。 「と、とんでもないマゾですね。さすがはあの総領娘様にそっくりなゆっくりですね」 衣玖は聞いたことのないゆっくりの反応に少し戸惑ったがすぐにどうでもよくなった。 本当は本物の天子を苛めたいのだが、立場上それはできない。 悶々とした気持ちを日々抱えていた。 しかし今日、総領娘様そっくりのゆっくりてんこを子鬼に譲ってもらえたのだが、 それが姿だけでなく性格も天子と同じように我が侭でマゾだったとは! 衣玖の心はフィーバーした。 こうなると普段は隠しているサドっ気を抑えきれなかった。 「そんなにいじめて欲しいならたっぷりといじめてあげますよ」 そう言うとゆっくりを抱える両手に電気を流した。 「あ”ばばばばばば!!」 大量の電気をその身に受け、白眼を向いて体中に走る激痛を受けるゆっくりてんこ。 苦しそうで痛そうだった。 「ぎぎぎもぢい”い”い”!!!」 しかしそれが気持ちいいらしい。 「そんなに涎を垂らして、だらしない顔ですよ。なんて気持ち悪いんでしょう!」 気持ち悪い、そう言われるとゆっくりてんこは悦しそうな表情を見せる。 「も”、もっどい”っでえ”え”え”!!」 「もっと言ってほしい? なんでそんな事をしないといけないのです?」 衣玖はそう言って床へゆっくりてんこを投げつける。 「ゆ”ゆ”ゆ…ゆ? も、もっとやって!!いじめて!!!」 さっきまで電流を流し続けたというのにすぐにケロッとしてお仕置きをねだってくる。 マゾなゆっくりはタフだった。 「おねがい!! ゆっくりいじめて!! ゆっくりしていって!!」 「だまりなさい。ゆっくりしたいのならそこでぼーっとしていればいいのです」 「ゆゆ~っ!?」 ゆっくりてんこは虐めてくれた相手が突然虐めてくれなくなったのでどうすれあいいのか分からなくなった。 もっと虐めて欲しい。汚い饅頭だと罵ってほしい。自分の心を満たしてほしかった。 そのためにはどうすれば―― (必死におねだりまでして浅ましいですね。総領娘様もそんな感じなのでしょうか?) そうやっておねだりする総領娘様を想像して、衣玖は嫌な気分になった。 と、その時だ。 ガシャーン!! 突然部屋の壺が割れた。いや、ゆっくりてんこが床に落として割ったらしい。 続けて花瓶も床に落とす。さらに床に落ちた花を汚く食す。 「なにを…」 言いかけたところでゆっくりてんこは言う。 「おねえさん! いたずらしてつぼをわっちゃったし、きちゃなくおはなもたべちゃったよ!!!」 「だからわるいゆっくりにおしおきしてね!!!」 なんということだろう。このゆっくりはお仕置きしてもらうためにワザとこんな事をしたのだった。 なんという我が侭なマゾ。 それはまさに成敗されるために博麗神社を倒壊させた自己中心的な天子そのものだった。 「そういうことですか。ならもっと虐めてさしあげましょう」 衣玖は最大級の笑顔でゆっくりを蹴り飛ばした。 「い”だい”よ”!! ぎもぢい”い”よ”!!」 愉悦の表情で蹴飛ばされるゆっくりてんこ。とても幸せそうだ。 壁にぶつかって床に落ちるゆっくりを衣玖は休む間もなく攻め立てる。 「もっと欲しいんでしょう? だったらもっといい声をあげてくださいね」 上向きに倒れるゆっくりてんこを足で踏みつける。 「ゆ”ぐっ!」 苦しそうで嬉しそうな声をあげる。 天子似の顔を踏みつけることで衣玖の心は更に満たされる。 「ふふっ、踏むだけじゃないですよ」 衣玖は左手を腰に、人差し指を立てた右手を天に向ける。 雷符「エレキテルの龍宮-弱-」 ゆっくりを踏みつけた衣玖周囲に雷のバリアが発生する。バリアといっても衣玖以外はダメージを負うが。 本来は大妖怪相手でもダメージが期待できる程のスペルだが、ゆっくり相手なので威力を落としてる。 「あ”あ”あ”~~!!ゆ”っぐりい”い”よ”お”お”!!」 全身を駆け巡る激痛にすっかりヘブン状態のゆっくりてんこだったが、 スペルを発動している衣玖はヘブン状態どころか完全にサタデーナイトフィーバーだった。 「ああ…これです。これをやってみたかったんです! 総領娘様に、天子様にこれを!!」 衣玖は感極まってさらに電圧を上げる。 「あ”っ~、ゆ”っぐりい”っぢゃうよ”!!」 「何を勝手にイこうとしてるんですかこの不細工饅頭」 ぎゅっとゆっくりを踏む足に力を込める。 「い”っぢゃう!!」 ゆっくりてんこは全身から粘性のある液を噴き出した。 「すっきrんぐうっ!?」 オーガズムに達してすっきりしたゆっくりてんこをつま先でぐりぐりと潰す衣玖。 彼女はまだ満足していない。天子相手にしたかったこと、そのすべてをやろうとしていた。 「あら勝手にイって満足しないでくださいね。夜はまだまだこれからなんですから」 「ゆ”っ…っぐりーー!!」 衣玖の激しい攻めにまたも悦びの声をあげるゆっくりてんこ。 この一人と一匹は本当に相性が良かった。 結局衣玖の霊力が尽きるまでこのハードSMは続いた。 「はぁはぁ…少し、フィーバーしすぎましたね」 あまりの激しい衣玖の攻めにゆっくりてんこは絶頂のアヘ顔で絶命してしまっていた。 しかしその頭から蔓がのび、その先にゆっくりてんこが二匹実っていた。 どういう原理かはわからない。ただ虐めに虐め抜くとてんこは子を宿すようだった。 衣玖としては虐める対象が一匹から二匹に増えただけ。それで充分だった。 (この二匹が目を覚ましたらまた虐めるとしましょうか。一匹は透明な箱にでも入れて放置プレイもいいですね) 天界に住み着いた子鬼に譲ってもらったゆっくりてんこは衣玖の隠れた性癖を満たす最高の玩具になった。 そのゆっくりてんこは死んだが虐めてくれる最高のご主人様に出会えて幸せだった。 目を覚ました二匹のゆっくりてんこに衣玖は笑顔で語りかける。 「おはようございます。貴方達はゆっくりしたい? それとも虐めて欲しいですか?」 「ゆっくりしたい! ゆっくりいじめてね!!」 衣玖は妖しく微笑む。 こうして衣玖もまたゆっくり虐め(てんこ限定)に熱中してしまうのでした。 続く 合意の上ならいじめても仕方ないよね! 俺の中のキャラ設定 衣玖さん : 隠れサド。天子をいじめたいと常に思っているが立場上出来ないので悶々している。 天子 : 真正マゾ。お仕置きされたいがために神社を潰した。今日もお仕置きされるために神社の賽銭箱をプチ要石で潰した。 ゆっくりてんこ : オリジナルの性格を受け継いているので真正マゾで構ってちゃん。 この設定で続き書くなら一匹だけ虐めてもう一匹を透明な狭い箱に入れて放置プレイで苦しませてやりたい。 構ってもらえないうえに、動けないんで気を引けなくて発狂するゆっくりてんこ。 そして虐めてもらえないまま…みたいな。
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「ほら!れいむ見てよ!きょうはどんぐりみつけたんだよ!!!」 「ゆゆ!れいむだってばったさんとってきたもんねー!!!」 お互いの収穫を見せ合っているのはゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。 そろそろ本格的に冬入りしようかという時季、この人里はなれた山のふもとのゆっくり村に住む 100匹近いゆっくりたちは毎日ほとんどの時間をえさの確保に使っている。 「ゆっくりかえってきたよ!!!」 巣へ帰ってきたまりさは口に入れていたどんぐりをはき出し、子供たちに見せた。 「おかーしゃんしゅごーい!!!」 「さすがだね!!ゆっくりできるよ!!!」 子供たちは大喜びだ。それを見た親まりさはすごいでしょ、とばかりに体を膨らませて 凄さをアピールする。 このようなことがここ毎日行われていたが、いつもと違うのはここからだ。 「お゛があ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!」 すさまじい形相をして息を荒立たせ、ゆっくりらしからぬスピードで子まりさが巣へ戻ってきた。 「どうしたの?ゆっくりしていってね!!!?」 親まりさが落ちつかせるも、子まりさはまだ正気に戻っていない。 「はぁはぁ・・・じらないゆっくっ・・・じらないゆっぐりがぎでるよ゛お゛お゛!!!」 ふと外を見ると広場のほうに人だかりならぬゆっくりだかりができていた。 「ゆゆっ!!なんだかおかしいよ!!こどもたちはここでゆっくりしててね!!!」 親まりさはただならぬ雰囲気を感じ、急いで広場のほうへ駆け出していった。 「みんなゆっくりきいてね!!!」 まりさが広場に着くとゆっくりだかりの真ん中あたりから聞きなれない声が聞こえた。 「わたしはかなこ!あの山からきたんだよ!!」 輪の中心を見てみると青くうねった髪と背中の大きなしめ縄が特徴的なゆっくりがいた。 ゆっくりかなこの指すほうを見てまわりのゆっくりたちがざわつき始める。 かなこが来たところはあの恐ろしい妖怪の山のようなのだ。 「ゆゆ!?かなこはあのお山からなにをしにきたの!?ゆっくりせつめいしてね!!!」 回りのゆっくりたちがうろたえる中、村のリーダーれいむが落ち着いて質問を投げかけた。 リーダーれいむの核心を突いた質問にかなこはゆっくりと口を開く。 「みんな!今からかなこがいうことをゆっくりしんじてね!!」 村中の視線がかなこに集まる。 「かなこにごはんを分けてくれたら2倍にしてかえしてあげるよ!!ゆっくりしんじてね!!!」 普通の人間であれば何を支離滅裂なことを言っているのだろうという疑念が湧き上がるのだが、 餡子脳は違っていた。 「これで冬のたくわえがふえるよ!!」 「いつもより2ばいゆっくりできるよ!!」 「ゆっくりしないでたべものもってくるよ!!」 ほとんどのゆっくりがかなこの言葉に大興奮している。そして、皆が食べ物を取りに巣へ帰ろうとしたその時、 リーダーれいむとその他年長ゆっくりたちがそれを止めた。 「みんな、ゆっくりかんがえてね!」 「見たことないゆっくりはしんようできないよ!!」 「みんなからごはんをだましとってゆっくりさせないつもりだよ!!!」 すると巣へ帰ろうとしていたゆっくりたちの動きが止まる。そしてゆっくり考えた結果、皆が一旦もとの場所へ 戻った。ゆっくりというのは何かの発言にとても流されやすい。 「よくもありすたちをだまそうとしたね!ぷくーっ!」 「むきゅん!そんなつごうのいいはなしなんてないよ!」 「ごはんはゆっくりじぶんでとってね!」 「はやくかえってね!!」 体を膨らませて威嚇するもの、飛び跳ねて怒りを露にするもの、罵声を浴びせるものなど様々な表現でよそ者である ゆっくりかなこを排除しようとする。 「だましてなんかいないよ!!ゆっくりしんじてね!!!」 村のゆっくりたちにじりじりと詰め寄られたかなこは信じてもらおうと必死に呼びかける。 「もうここでゆっくりしないでね!!!」 ついに痺れをきらせたゆっくりありすがかなこに体当たりを仕掛けた。 「ゆ゛っ!ゆっくりやめてね!」 1匹が動けばあとは簡単。それに続きほかのゆっくりたちも一斉に体当たりを始める。 「ゆっくりしね!」 「いまならゆるしてあげるよ!」 「はやくお山にかえってね!」 約10匹のゆっくりに囲まれたかなこは完全に身動きが取れなくなってしまった。 「い゛だい゛!!どお゛じでごんなg・・・ぐべぇえ゛え゛!!」 ありすがかなこの上になり飛び跳ね始めた。着地するたびに回りのゆっくりから大きな歓声が湧く。 ありすが最後の一撃を食らわせようとしていたとき、ついに救世主が現れたのだ。 「みんなゆっくりやめてね!!まりさはゆっくりしんじるよ!!!」 口に食べ物を含んだ1匹のゆっくりまりさが現れた。このまりさはこの村に長く住み着き、村の中でも 信頼されているゆっくりのうちの1匹だ。まりさは口から今日収穫したばかりのどんぐりを出し、続けてこう言い放った。 「かなこもおなじゆっくりなんだよ!!ゆっくりさせてあげてね!!!」 この力強い言葉に、先ほどまで暴れていた若いゆっくりたちは急いでかなこから距離を置いた。 まりさは傷だらけのかなこに近づき、頬をなめてあげた。 「ありがとうまりさ。もうだいじょうぶだよ!」 かなこの傷も癒えたところで、まりさは先ほどのどんぐりを10個ほどかなこの側に置いた。 「とりあえずはこれだけだよ!ゆっくりもってかえってね!!!」 そう言ってまりさはゆっくりと微笑んだ。このゆっくりまりさはなんと良いゆっくりなのであろう。 彼女こそがゆっくりのあるべき姿だとかなこは感じた。 「もーっ!まりさはなんでわからないの!?」 しかし、少々頭の切れるゆっくりにはそれは愚行にしか移らなかった。 「ゆゆ!れいむにはかんけいないよ!これはまりさのごはんなんだからね!!」 「じゃあふゆのあいだゆっくりできなくなってもしらないからね!みんなもたくわえをわけちゃだめだよ!!」 リーダーれいむは頭から蒸気が出るくらいに怒って自分の巣へ帰っていった。それに続くように他のゆっくりたちも 次々と帰っていった。 ついに広場に残っているのは2匹だけになった。2匹は明日また会う約束をし、それぞれの帰路へとついた。 次の日、まりさは嬉々として森の中を飛び跳ねていた。実はさっきかなこと会ってきたのだ。 まりさが頭の上に乗せているのは2本のサツマイモ。昨日の約束は果たされたのだ。 「ゆ~んゆ~ん♪ゆっくりかえってきたよ!!」 巣に帰ってきたまりさは頭上のサツマイモをごろんと転がし子供たちが見える位置に置く。 「おかあさんこれなに?」 「みたことないよ!!」 はじめて見るその赤紫の物体に子供たちは興味津々だ。 「これはね、おいもだよ!おかあさんもね、1かいしか食べたことないんだよ!すごくおいしいよ!」 まりさが興奮気味に話す。このあたりではイモ類は滅多に見つからないようだ。 子供たちは初めての食べ物に少しだけドキドキしながらかじりついた。 むーしゃむーしゃ・・・ 「うめぇ!これめちゃうめぇ!!!」 「あまくておいしいよ!!」 「これはゆっくりできるあじだよ!!!」 子供たちはとても幸せそうにゆっくりとサツマイモを丸々1つ平らげてしまった。 「「「しあわせー!!!」」」 まりさ一家が盛り上がっていると入り口のほうから声がした。 「ゆっくりしていってね!!」 お決まりのあいさつをして巣に入ってきたのはリーダーれいむであった。昨日のことが心配で様子を見に来たのだった。 れいむが足を進めていくと、あるものが目に飛び込んできた。 「ゆゆゆゆゆっ!!おいもがあるよ!!どこでみつけたの???ゆっくりこたえてね!! れいむにもおいもたべさせてね!!!」 サツマイモを見つけたれいむはよだれを垂らし、やはり興奮気味にまりさを問いただした。 「これはまりさたちのおいもだよ!!!きのうのかなこからもらったんだよ!!!」 まりさはサツマイモの前に立ち、れいむを退けるようにぷくーっと体を膨らませた。 「ゆ゛べえ゛!!きのうのことはほんとうだったんだね!?」 れいむは驚きを隠せなかった。れいむはこうしてはいられないと、まりさの家でゆっくりせずに急いで帰っていった。 知らないゆっくりが持ってきたサツマイモの話は、その日のうちにたちまち村中に広がっていった。 次の日、かなこはまたゆっくり村に現れた。しかし、前回とは違って皆が食べ物を持って集まってきている。 「「「「ゆっくりしていってね!!!!」」」」 かなこは歓迎されたのだ。もっとも、皆はサツマイモが目当てなわけだが。 「みんな!ゆっくりしんじてくれてありがとう!!!」 かなこはうれしそうに飛び跳ねた。それを見た周りのゆっくりたちは、順序良く持ち寄った食べ物をかなこへ 収めに行く。木の実や昆虫、植物などこれまで苦労して蓄えてきたが、その量の2倍でサツマイモが返って 来ると思うと、皆うれしくてたまらなかった。 かなこの持って来た袋の中にみんなの蓄えを入れていってるのだが、村の頭脳、1匹のぱちゅりーがあることに気づく。 「むっきゅ~ん!!みんなまだおうちにごはんおいてきてるでしょ!!よくかんがえてね!!あずければあずけるほど かえってくるんだよ!!!いつもより2ばいゆっくりできるんだよ!!かくさないでぜんぶもってきてね!!!」 ぱちゅりーの説得には皆がうなずいた。さすがの餡子脳もこの理屈はよく理解できるようだ。 出し惜しみをしていたゆっくりはすぐに自分の巣へと取りに帰った。 「こどもたちもてつだってね!!またおいもがたべれるよ!!!」 「おいも!?じゃあゆっくりはこぶよ!」 まりさも家族総出でかなこの元へ食料を運んだ。 かなこが来たのは朝だったが、全員が食料を納め終わる頃にはもう夕方になっていた。 「みんなありがとう!ゆっくりかえるね!!!」 自分の何倍もの大きさに膨れ上がった袋を引きずりながらかなこは山のほうへと向かった。 袋には村の全食料が入っている。 「ゆっくりきをつけてね!!」 「またきてね!!!」 「おいもをよろしくね!!!」 村全員でかなこを送り出し、かなこが見えなくなるのを確認してから皆がそれぞれの巣へ戻っていった。 「あしたはおいものぱーてぃーだよ!」 「おいもはすごくゆっくりできるよ!」 「たのちみー!」 その夜、各家庭で同じような会話が繰り広げられた。みんなわくわくが止まらない。 ゆっくりたちはかつてないゆっくりライフを想像しながら眠りについた。 次の日、朝早くからゆっくりたちは広場に集まっていた。いつものように森へ食料を確保しにいくゆっくりは 1匹もいなかった。皆が妖怪の山のほうに注目し、今か今かと待ちわびている。 頬をすり合わせたり、跳び跳ね回ったり、歌を歌いながらゆっくりたちは時間を潰した。 「ゆ~ん!きょうはおそいね!」 「きょうはゆっくりしてるんだよ!」 「おいもがたくさんだからね!ゆっくりきてるはずだよ!」 昼の一番暖かい時間になってもかなこは現れない。しかし、ゆっくりたちは気長にゆっくりと待ち続けた。 冬の陽気の気持ちよさに昼寝をしだすものもたくさんいた。 夕方、風が吹き気温が下がり始めたときには皆目を覚ましていた。そして違和感に気づく。 「おかあさーん!おなかすいたよぉ!」 「そういえばあさからなにもたべてないよ!」 そう、昨日全ての食料を預けてしまったため正確には昨日の晩から何も食べていない。 おいもに気を取られてまったく気づいていなかった。 「かなこーー!!ゆっくりしすぎだよーーー!!!」 「ゆっくりしないでねーー!!はやくきてねーーー!!!」 「おいもーーーー!!!」 空腹に気づいたゆっくりたちは一斉に山へ向かって叫び始めた。 しかし、帰ってくるのは返事は山彦となった自分達の声だけであった。 「どーじでー!?もうおうぢがえる!!」 「またあしたくるね!!」 日が完全に落ち、ついに諦めたゆっくりたちは自分達の巣へと帰っていった。 まだ希望は捨てていない。明日になればきっとおいもを担いだかなこが現れると。 次の日、またゆっくりたちは広場に集まっていた。ただ、昨日と違うのは少々元気がないところだ。 口数は少なく、極力動かないようにしている。ただ聞こえるのは葉のついていない木が揺れる音だけであった。 昼ごろになるとさすがにいてもたっあてもいられなくなるゆっくりも出だした。 「さすがにおそいよ!ゆっくりしんじられなくなったよ!」 「がまんできないよ!もりにいってくるね!」 空腹に耐えかねたゆっくりたちは次々に森へと向かった。 「れいむはゆっくりしんじるよ!」 「まりさもだよ!」 その一方で空腹はぐっと堪えてかなこの帰りを待つゆっくりもいた。 日が沈みかける頃、森へ行ったゆっくりたちが元気なさそうに体を引きずりながら帰ってきた。 そこから察するに、森には全く食料はなかったのだろう。 「どう゛じでえ゛!どうじでむしさんいないの゛!」 「ゆっぐりさせてよお゛お゛お゛!!!」 ゆっくりたちに不安が広がった。みんなが焦りを感じ、そわそわし始めた。 「ぱちゅりーのせいだよ!ぱちゅりーがごはんをかくすなっていったんだよ!」 「むきゅー!ぱちゅりーわるくないもん!」 ついにゆっくりどうしの喧嘩が始まった。先に手を出したのはれいむのほうだ。ぱちゅりーに渾身の体当たりをする。 「む゛ぎゅゆ゛!!ゆっくりやめてね!」 体の弱いぱちゅりーはすぐにれいむを落ち着かせようとした。しかし、れいむは止まらない。 それを見ていた他のゆっくりたちも集まってきた。 「そうだよ!ぱちゅりーがわるいよ!」 「ぱちゅりーがしんじるからだよ!」 「ゆっくりしね!!」 空腹で体力の余ってないゆっくりも容赦なくぱちゅりーは体当たりを仕掛ける。 「む゛ぎゅん゛!や゛べでえ゛え゛え゛え゛!!!」 弱いぱちゅりーの抵抗などないようなものだ。あっという間に袋叩きにされる。 頬は傷つき、帽子と髪はボロボロ、口からは餡をたくさんこぼしている。 しかしぱちゅりーは最後の力を振り絞りこう言い放った。 「まりざだよ゛!!はじめにじんじたのは!!ぱぁぢゅでぃーわるぐないもん!!」 囲んでいたゆっくりたちの動きがピタッと止まる。そして初めておいもをもらったまりさのほうをギロっと睨んだ。 「ゆゆ!まりさはわるくないよ!みんながかってにしんじたんだよ!!」 まりさは首を横に振り、自分が悪くないことを必死にアピールした。確かにまりさは全く悪くないのだが 他のゆっくりたちの気が治まらない。今度はまりさへ攻撃を始めた。 「ゆ゛ぶぇ!!い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛!!」 まりさはぱちゅりーと同じように囲まれ、体当たりを受け続けた。 「どうじでごんなごとずるの゛ぉ゛!?」 死には至らなかったものの、口や頬からは餡子がたくさん漏れ出していた。 「もういいもん!みんなでゆっくりおやまをめざすよ!!」 「そうだよ!!みんなでごはんをとりかえすよ!!」 暴れていたゆっくりたちは憂さ晴らしを済ませると、今度は妖怪の山を目指すと言い始めた。 「ゆっくりかんがえてね!あそこはきけn・・・!」 リーダーれいむが止めに入ろうとしたとき、ついにその時が来てしまった。 「ゆきだよ!ゆっくりつめたいよ!!」 雪が降ってきたのだ。この村では毎年雪が降った日からは外に出ずに巣の中でゆっくりすると決めている。 「たいへんだよ!!みんなおうちへかえってね!!おそとじゃゆっくりできなくなるよ!!!」 ゆっくりできない、と言う言葉に反応したゆっくりたちは蜘蛛の子を散らすように巣のほうへ飛び跳ねていった。 「おかあさんしっかりしていってね!」 「がんばってはこぶよ!!」 怪我を負ったまりさとぱちゅりーも家族に助けられながらゆっくりとそれぞれの巣へともどった。 「おかあさんゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 巣へと戻ったまりさを子まりさたちが元気付ける。傷ついた頬を必死で舐めまわした。 もうここには食べるものはない。怪我をした親まりさの回復はあまり見込めない。 それでも懸命に子供たちは手当をした。 「みんなありがとう。おかあさんがしんだらおかあさんをたべてね。こどもたちだけでもゆっくりしていってね! きょうはもうおやすみだよ。」 それだけ言い残し、親まりさはゆっくりと目を閉じた。 雪の日から1週間たったが、かなこが現れる気配はなかった。その間根気よく広場を確認しに行ったゆっくりもいたが、 大半は息絶えてしまった。共食いをするものや飾りを食べて空腹を凌ぐものもいたが、結局そう長くも続かなかった。 「もっとゆっ・・・くり・・・したかっ・・・た・・・」 「ゆっくりしんじたけっかがこれだよ・・・」 ゆっくりたちはこのような言葉をのこして最終的に村全員萎びて死んでしまった。 「みんなー!ゆっくりかえってきたよ!!」 「かみさまおそかったね!!」 「さすがにゆっくりしすぎだよ!!」 一方かなこがあれから丸1日をかけて妖怪の山にあるゆっくり村に戻ってきた。もちろん背中には大きな袋。 「みんながしんじたけっかがこれだよ!!!」 かなこが袋を広げて中身を皆に見せた。中には木の実や昆虫などたくさんの食物が入っていた。 「さすがかみさまだね!」 「しあわせ~!」 「ゆっくりできるよ!」 皆思い思いにかなこをほめる。何の苦労もせずに冬の蓄えが増えたのだ。 「これがかみさまの『しんとく』だよ!これからもゆっくりしんじてね!!!」 The End /*-----------------------------------------------------------------------------*/ これ別にお兄さんにやらせてもよくね?って思うかもしれないけどゆっくりしか出てこないのを 書いてみたかった。けどやっぱり難しいというかしっくりこない。初めてかなこ使ったし。 駄作ですが気が向いたら感想でもください。 このSSに感想を付ける
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うどんげファーストミッション 「と、言うことです。八意さん、今回も協力していただけますでしょうか。」 「うーん・・・」 鈴仙が客間の前を通った時、このような会話が耳に入った。 どうやら加工所の職員が来ているらしい。 永琳もゆっくりの研究を行っているので、時々協力を持ちかけられることがあり、その時は鈴仙も手伝ったことがあった。 鈴仙は別に気にとめることもなく部屋の前を通り過ぎた。 翌日鈴仙は師に呼び出された。 「お呼びですか?」 「昨日加工所の人が来たんだけどね」 いきなり本題から切り出した。 「ゆっくりをもっと効率よく苦しめる方法はないかって言うのよ」 ゆっくりに苦痛を与えると味が良くなるというのは周知の事実で、加工所では職員達がゆっくりにマニュアルに沿って「加工」を加えている。 しかし、それはかなり手間がかかる工程であり、その過程で他のゆっくりに恐怖を与えるために味が悪いまま殺される(見せしめや子殺しなど)ゆっくりも出るため、商品の等級にばらつきが出るそうだ。 現行の手法が行き詰まっており、永琳に協力を求めたらしい。 「苦痛なんてのは精神から来る物だから、別に直接痛めつける必要はないわけよね」 「つまり精神に働きかければよいと?」 「ご名答。幻覚剤をゆっくりに飲ませてバッドトリップさせてみたんだけど、ちゃんとおいしくなったわ」 「でもね、そんな薬はゆっくりなんかに使うには高価すぎるし、第一残留した時は食べた人間がトリップしちゃうわ。私は平気だけど」 どうやら師匠も行き詰まっているらしい。 「そこでウドンゲ!」 鈴仙に向き直る。 「あなたにこの課題は任せるわ」 「えっ!?」 思っても見なかった言葉にうろたえる鈴仙。 「わたしは本来薬品専門なのよ。精神についてはあなたのほうが詳しいんじゃないかしら」 たしかに自分は狂気の兎。自らの瞳で何人もの人や妖怪を狂わせてきた。しかしゆっくりの精神構造なんてよくわからないぞ、と頭の片隅では思っていたが 「わかりました!やります!!」 ようやく自分を認めてくれた、と言う喜びの方が大きかった。 「じゃあ頼んだわよ」 とやけにあっさり引っ込んだ師匠。しかし鈴仙はいまだに感慨に耽ったままだった。 さて、引き受けはしたもののどうすべきか。 まずその辺のゆっくりを探そうか。 竹藪に入ってしばらくうろつくと、ゆっくりの巣を見つけた。 「ゆー!ゆー!」「ゆっくりごはんにしようね!!」 どうやら何匹かの家族らしい。 「お邪魔しまーす」 勝手に入り込む鈴仙。 「ゆ!」「おねえさんだれ?」「ここはれいむたちのおうちだよ!!おねえさんはゆっくりできるひと?そうじゃないならゆっくりでていってね!!!」 テンプレ通りの言葉が返ってくるが無視する。ざっと見たところゆっくり達はすべてれいむ種で、親一匹、中程度のものが一匹、赤子が二匹と割と小さな家族だ。 「ずいぶん数が少ないけど食べられちゃったの?」無神経に聞いてみる。 するとゆっくり達はたちまち目に涙を浮かべ始めた。やっぱりそうか。 「大変だったわねー」と心にも無いことを言ってみる。 「れいむのこどもたちはれいむのめのまえでたべられちゃったよ・・・だからこのこたちはれいむがちゃんとまもるよ!!」 あっそ。そこでふと思いつく。 (こいつらに私の眼は効くのだろうか?) 思い立ったら吉日生活!先手必勝で親れいむを真紅の瞳で見つめる。 「ゆ?ゆ!Yu・・!?」 どうやら効果はあるらしい。 「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!おがあざんをゆるしでええええええ!!」 いきなり絶叫した。子供の幻覚でも見ているのか? 「ゆ!?」「おかあさんどうしたの!?」「げんきだして!!」 子供達も母の尋常ではない様子に狼狽している。一匹なにか変だが。 親ゆっくりがいきなり現実に帰ってきたような顔になる。 「ゆうううう!?こんなにけがをしちゃってどうしたの!?」 まだ幻覚を見ている。それはあなたの子じゃなくてあなたが取ってきたエサですよ。 「こいつらがあなたたちにけがさせたんだね!!ぜったいにゆるさないよ!!こんどはれいむがまもるよ!!!」 「ゆ!?」「おかあさん!?」 あーあ。子供に敵意剥き出しにしてるよ。 「ゆ"っ"く"り"し"ね"え"え"え"え"え"!!!」 凄い形相で子供達に飛びかかる。ああこれ基地外の顔ですわ。 「や"め"でお"があ"ざあ"あ"あ"あ"ん」「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"」「ごはんに"じよ"う"よ"お"お"お"お"」 やっぱり一匹頭の弱い子がいるがこれは家族を喰われたことによるPTSDなのか? 「じん"じゃ"え"え"え"え"え"え"え"!!!」 親が赤子二匹に噛みつく。 「い"だい"よ"お"お"お"お"お"!!」「や"め"でえ"え"え"え"え"!!」 そのまま咀嚼され、飲み込まれる。赤子達は「ゆ"っ!」「ぐぎゅ!」とか細い断末魔を上げた。 「はぁはぁ・・・うめぇこれめっちゃうめぇ・・・」「ずるいよおかあさんだけおいしいものたべて!!ぷんぷん!!!」 ああだめだこの子。ほっといてもそのうち死んでたな。 「おいしそう・・・」親が一匹残った子に振り返る。もはや目的がすりかわってるあたり流石ゆっくり。 「はやくれいむにもたべさせあ"ぎゃ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」 ああ、痛みはちゃんと感じるんだな。と思っている合間に見る見るうちに母の腹に収まる子。母胎回帰できてよかったね。別の袋だけど。 「やっぱりうめえ・・・」と言った後、こんどは自分の子だと思っているらしいエサの方を見る。 「ちょっとたべさせてね!!!だいじょうぶだよ!!いたくないからゆっくりたべさせてね!!」 守るんじゃなかったんかい。 よだれを垂らしながらエサににじり寄る親れいむ。知らない人がみたらただ飢えてるだけに見えるだろうが、こいつは自分が子だと思いこんでるものすら食べようとしている。 「おとなしくまってくれてていいこだね!!!」「むーしゃ!!むーしゃ!!あれ!?まじゅいよ!?」 そりゃそうだ。ただの草や虫なんだから。 「まじゅいまじゅいまじゅい・・・れいむのこどもはまじゅい!れいむもまじゅい!!ぶへひぃひゃふほおおおおっ!!!」 ここにきて本格的に狂いだしたようだ。頭が鈍いと狂気の廻りも遅いのだな。 「ひ"ゃ"ら"ぺち"ょ"ぷげら"あ"あ"あ"!!ぽげらるごおおおお!!おっけーれいむにまかせて!!!」 それはお前の台詞じゃないだろ。 「ゆ"ん"ゆ"ん"!!ま"も"な"く"でんしゃがとおちゃくします!!どぎゅううううんというはっしんおんのあとにおなまえとこうざばんごうをおはなしください!!!」 「しゅっぱつじんごお"お"お"お"お"お"お"!!」 「あ"ーーーーーーーーーーーっ!!ぴちゅううううううううううん!!!」 被弾したような擬音を発して基地外の笑みのまま息絶えた。 「さて」 あまり恐怖を感じてはいなかったようだがとりあえず食べてみよう。 「う"え"っ!?」 何故か塩味がした。虐待の末の発狂は味が引き締まって良いらしいが、直接発狂させるのは駄目なようだ。 その後も何体かのゆっくりに試してみたが、いずれも妙な味になり、さらに発狂の効果も様々で一定では無かったので、狂気の瞳の工業的な利用は難しいという結論に達した。 「あっ!!そもそもこの能力って私にしか使えないじゃない!」 加工所での利用、という前提を忘れていた。 「振り出しに戻る、か・・・」 一方そのころ 「あー面倒な問題がうまく片づいたわー引き受けはしたけど正直もうどうしようも無かったのよ弟子の教育ってことでウドンゲにまかせたことにしたら失敗したっていってもウドンゲは自分の責任にするだろうし私の面子に傷は付かないからいい方法よねまったく私ったら天才ねそれはそうとおなかすいたわね加工所の人が持ってきた菓子折(ゆっくり)でも食べようかしらだいたいゆっくりの醍醐味は自分の手で虐待する事じゃないの別の手段を使おうなんて想像力のない人の手抜きよ手抜きそのへんがわかってないのよね最近の風雅を解さない人間はそもそもゆっくりを虐待する手間もかけずにおいしいお菓子を食べようなんて考え自体間違ってるわまったくもうエレガントじゃないわ機械が勝手に人を殺すぐらいエレガントじゃないわだからお前はアホなのよ」 えーりんが私室で一人いろいろとぶっちゃけていた。 続くかも このSSに感想を付ける
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ゆっくりいじめ系3251 まりケツの魔力やゆっくりいじめ系3252 れいぱーありすと本当の愛に登場する人物が再登場しますが、読んでも精神が汚染されます。 「 」はゆっくり、『 』は人間のセリフです。 独自設定(ガバガバ)があります。 あたおかな人間が登場しますが、因果応報の部分がありますのでご注意ください。 チート性能のゆっくりが登場します。 汚い話でごめんねー! すまない…またなんだ… みょんの朝は早い。 早朝の人通りの少ない時期。捕食種もいないこの時間帯は野良ゆっくりたちの狩りの時間だ。狩りといってもゴミを荒らすだけなのだが みょんは、いつもの散策ルートを駆け抜ける。十字路を抜け、公園の近くまで行くと、公園の向かい側のゴミ収集場にいつもの糞袋がもぞもぞしているのを発見した。 「あいつらまたいるみょん。やっつけるみょん」 そしてみょんは、はくろーけんを口に咥えると、全速力で糞袋たちの方に突入した。どすん!どすん!どすん!! 「ゆぎゃあああああ!!!!」「こわいのじぇええ!!」「くそにんげんさんたすけてぇええ!!」「おねがいしますぅうううう!!!」 「うるさいみょん!ここににんげんさんはいないみょん!とっとときえるみょん」 そう言って、みょんは、ゆっくりたちを蹴散らしていく。 「いだいぃいい!」「ゆ”っ…」「おかあさまぁあ!」 一匹まりちゃを踏み潰したような気がするが、収集場から糞袋たちが退散した。 「ふん、これでもうここらはあんぜんになったみょん。あとは、このへんののらをぜんめつさせるだけだみょん」 みょんの朝の仕事は、街に住む野良ゆっくりの駆除である。最初に野良を逃がしたのは、彼女らの居場所を突き止めるためだ。 みょんは、こっそり逃げていく糞袋のあとを追う。実際のところ、ゆっくりは基本的に鈍いので、真後ろにいても気が付かないこともよくあるが、一応念のため距離をあけていた。 糞袋たちは、公園から少し離れた路地裏に入っていった。 「ここ、このあいだくじょしたばしょみょん。またすみついてるみょん」 みょんは、数日前に駆除をした路地裏へと入る。路地裏の中腹に一つ、行き止まり付近に一つ、行き止まりの塀に沿って一つ、それぞれ段ボール箱のおうちがあるのを発見した。 「きりがないみょん…さっさとおわらせるみょん」 みょんは、はくろーけん…ではなくペーパーナイフのようなものを取り出し、咥える。そして、手前の段ボールハウスの入り口に向けて駆け抜け、一気に切りつける。 「みょんっ!」 「「ゆぎゃっ!!」」 おうちの中にいた糞袋2体は、あっけなく切り裂かれ動かぬ饅頭となった。 続けてみょんは、行き止まりに向けて駆け出す。行き止まり付近のおうちには、まりさとれいむ、2匹の子であるまいちゃが暮らしていた。 れいむは元飼いゆっくりであったが、子どもを作ることを飼い主に禁止されたことに反発し、げっとわいるどの挙句、まりさと知り合い、2分間の大恋愛の末、即合体。 こうして、2匹の子であるまいちゃと慎ましやかではあるが、ゆっくり暮らしていた、とかいうテンプレを嫌ったみょんに即切り裂かれた。 「てんぷれすぎてあきるみょん!さっさとしぬみょん!」 「まりさまともにしょうかいされてないのぜえ!もぶさんのまま、しにたくないのぜえええ!!」 「れいむちゃんとしょうかいされたよ!れいむ、かわいくってごめんねー!」 「まいちゃをたしゅけろおお!このくしょおやぁぁ!」 各々に好き勝手なことを言い残して滅された一家を尻目に、みょんは最後のおうちに標的を定める。 「これでおわりみょん」 路地裏のゴミを狩ったみょんは、ゴミ袋にゴミを詰め、収集場に持っていった。 「みょん…つぎのぽいんとにいくみょん」 立ち去ろうとしたみょんに『おー。みょんか。お疲れさん!』と声がかかる。 振り向くと、加工所の制服を着た職員がいた。 「おはようだみょん」 『ああ、おはよう。こっちも早起きして来たつもりだったが、また先を越されたなあ。これ以上早く来ても給料でないし、まあいいや』 「にんげんさんもいろいろたいへんだみょん」 『人手不足だからな。この業界もいろいろあんだよ。特にこの街ではな』 みょんに加工所業界の事情など分かるはずもないが、とりあえず適当に相槌を打つ。 『加工所所属でもないお前が何でゆっくりハンターを続けてるのかは知らんが、最近この辺の事情がキナ臭いから注意しておけよ』 「わかったみょん。さっきのろじうらは、このまえかりをしたところみょん。さいきん、ごみがふえるのがはやいみょん」 『予算不足で忌避剤が撒けないんだよなー。それにしても数日は早いな。一応上には報告しとく』 「ありがとうみょん」 みょんは、加工所の人間と別れると、街の中心にある大きな公園に向かった。公園には、ゆっくりの餌となる雑草が大量に生えている。これを狙って沢山の野良ゆが集まってくるのだ 「きょうは、ゆっくりできそうだみょん」 ベンチの上に寝転び、目を瞑りながら、これからのことを考える。 まず、野良ゆが多く集まるポイントを把握し、迅速かつ確実に一網打尽にする。一斉駆除のような人海戦術は使えないので、いかに効率的に駆除を行うかがキモとなる。「う~ん…」 しばらく悩んだ後、あるアイデアを思いつく。 「そうだみょん!みんなまとめてぱくっといってしまえばいいんだみょん!」 みょんは、はくろーけんを手に取ると、勢いよく飛び上がった。 みょんが向かったのはこの公園の長の家。ドア(笑)を叩き割り、侵入すると、長をはくろーけんで切り捨てる。そして、長のおかざりを奪い、自ら被った。 長に変装したみょんは、公園のゆっくり達をすべて公園の中央に集める。 「きゅうにみんなをあつめてどうしたのぜ?」 「きっとおさはだいじなはなしがあるんだねー わかるよー」 「でいぶにさっさとあまあまもってこい!!」 ワーワー言っている糞袋達をみょんはじっと観察する。考えるのは効率的な狩り方。そして腕が立ちそうなものの位置を把握し、シナリオを構築する。何事もリスク管理は大事だ。 そして、方針が定まったみょんは、集まったゆっくり達に、一気にはくろーけんを振り下ろしていく。 「「「ゆぎゃっ!!?」」」 「「「ゆぴぃっ!?」」」 「さっさとしぬみょん!」 「「「ぐぎゃっ!!」」」 「「「ゆげぇっ!」 急に偽物の長に襲撃された糞袋達は成すすべもなく切り捨てられた。 「まりささまをかばえっ!!」 「まりささまにちかづくなぁ!!」 「どぼじて、まりささまをきるのぉ!!」 数匹のまりさが勇敢にも立ち向かってきたが、いずれも瞬殺された ほかにも抵抗したものはいたが、ペーパーナイフに武器を切り替えたみょんの前には無力であった 10分後、全ての糞袋を滅したみょんは園内の清掃をしていた。 「みょん♪みょん♪みょん♪♪」 予定よりも早く事が済んだのでみょんはご機嫌だ。気分よく掃除を終わらせ、公園を出る直前に『ヒャアア!!お前なかなかやるじゃねーか』と声がかかる。 「みょん?」 みょんが振り向くと、目の前にはモヒカンヘアーの男。全く気配を感じることができなかったみょんは一瞬動揺するも、すぐに立ち直る。 「こんにちはみょん」 『おう。それにしてもさっきのお前のアレ、すごかったぜ。あんなにアクロバティックに動いてるゆっくりは久々だ!』 「どういたしましてだみょん?」 『褒め言葉として受け取ってくれ。てか、そもそもお前は何者なんだ?』 「みょんは、みょんだみょん。ゆっくりはんたーだみょん!」 『ゆっくりハンターか。飼いゆっくりっぽいし、飼い主の趣味だろうなあ。飼い主はこの辺にいないのか?』 「おにーさんはおうちにいるみょん!」 『本当はいろいろ聞きたいことはあるんだが、用事があってな。また機会があったらあの動き見せてくれ』 「わかったみょん!」 モヒカンは満足そうにすると、一瞬でどこかに飛び去ってしまう。みょんも次の獲物を求めて歩き出す。 その日の夜、加工所の職員が街の見回りを行っていた。 『最近、野良ゆっくりの活動が盛んになってるらしいから気をつけろよー 普通の野良じゃないような報告も上がってるからな』 『ゆっくりハンターも巡回してるようだし大丈夫じゃないですか?』 『それでもだよ。最近は色々と物騒だからな。というか、ゆっくりハンターに頼りすぎるのもどうなんだって話だ。こちらの存在意義がなくなるからねえ』 『そうですけども。ゆっくりハンターってなんであんな強いんですかね』 『そんなの知るか。希少種じゃなくても、たまに変な性能を持っているやついるだろ。そんな感じだろ』 『よくわかんないです…』 「みょん?」 『うおっ、噂をすれば』 偶然通りかかったみょんが反応する。 「みょんがどうしたみょん?」 『いや~何でそんなに強いのかって話』 「みょんはただのゆっくりだみょん。かこうじょのどうぐをつかってるみょん」 『やっぱあの武器は加工所製か。飼い主の趣味で作れる代物じゃないからな』 『それにしても、”ただのゆっくり”の概念が…』 「ところで、さっきのはなしみょん。ふつうののらじゃないってどういうことだみょん?」 『ああそれか。それなんだが、普通の野良よりも耐久性が高くて繁殖が早いやつらが現れたっていう噂だ。俺は見たことないが情報提供がされてる。まあ眉唾物だけどな』 「ふーん。どんなゆっくりみょん?」 『なんか赤い帽子をかぶってるそうだぞ』 「ありがとうみょん」 『おう。気をつけて帰れよー』 『じゃあなー』 みょんはその場を離れ、再びあの路地裏に向かう。 路地裏につくと、そこにいたのは糞袋、ではなく、知り合いの行商ちぇんだった。 「そこにいるのはみょんなんだねー ひさしぶりなんだねー」 「ひさしぶりだみょん。ちょうしはどうみょん?」 「しょうばいあがったりなんだねー わかれよー」 「なにかあったみょん?」 みょんと行商ちぇんは野良時代からの長い付き合いである。行商ちぇんは、当時放浪の旅をしていたみょんが必要とする道具を用意してくれた非常にありがたい存在であった。もちろん代金はそれなりに取られたが 別の街まで遠征し、各所に隠れ家を作っているという噂であり、裕福であるイメージがあったが、商売あがったりとは一体どういうことなのか ちぇんは不満げに語りだす 「さいきんのらのちょうしがおかしいんだねー なかなかかいわがつうじなくなってるんだねー わかってねー」 「もともとかいわなんてつうじないみょん」 「もっとつうじなくなってるんだねー しょうばいにならなくていらいらするんだねー わかれよー」 「まあまあみょん、おちつくみょん」 「わかったねー でも、このろじうらがおかしいんだねー わかるよー」 「みょん?とりあえず、ここをはなれるみょん」 「わかるよー」 路地裏の入口まで引き返す2匹。人間もまばらな夜なので、特に蹴り飛ばされる心配もないし、れみりゃに襲われても粉砕するのは容易い。 「ろじうらのなにがおかしいみょん?」 「さいきん、よるにへんなおとがきこえるってはなしだねー へんなおとがするのはここだけじゃないけど、おとがするところののらはかいわがつうじなくなってるんだねー」 「おと?」 「ちぇんは、げんいんをみつけるためにいろいろさがしてるんだねー はやくみつけないとしょうばいできないんだねー わかってねー」 「でもここにはなにもいなかったみょん。べつのところをさがしたほうがいいみょん」 「たぶんここなんだねー ここがいちばんおとがおかしいんだねー わかるよー」 「みょん…あしたまたくるみょん」 「きょうもきてるはずなんだねー」 「みょん!?…」 「ほら、そこなんだねー うしろにいるんだねー」 行商ちぇんの指差す方向、路地裏の奥には、確かに何かがいた。もぞもぞとする何かがそこにはいたのだ。しかしそれは一瞬にして消えてしまう。その光景を見たみょんは確信した 「やっとでてきたみょん!」 「ゆわぁぁああ!!どぼぢでばれてりゅのおおお!?」 普通にれいみゅだったのでハズレだった。でも、さっきは誰もいなかったはずなのに、何故こいつはわいてきた… みょんはれいみゅを潰すと、おかざりを行商ちぇんに渡す。行商ちぇんは臭そうにしながらも受け取った。 「はずれなんだねー あしたまたくるんだねー」 「もうはずれはこないでほしいみょん…つぎはきっとみつかるはずだみょん」 「がんばるんだねー じゃあみょん、さようならだねー」 「さようならだみょん。じゃあみょん」 2匹のゆっくりは解散する。 そして次の日の夜、路地裏にて。 「やっぱりいないみょん」 「おかしいねー どこいったんだろうねー わからないよー」 「わからないみょん。でも、あそこになにかいたのはまちがいないみょん。たぶんきしょうしゅだみょん」 「きしょうしゅあいてだとたいへんなんだねー」 「きしょうしゅはほかくするひつようがあるみょん」 「またあしたくるんだねー」 そして3日目の夜 みょんと行商ちぇんが路地裏に向かうと、奥の方で何か大きな影がうごめいている。何やら激しく動いており、甲高い音が鳴り響いている 「これなんだねー かなりやばいおとなんだねー」 「いったいなにがいるみょん…?」 みょんは、ペーパーナイフを咥え、おそるおそる路地裏を進む。そして相手との間合いを詰めると、一気に相手のもとへと突入する 姿がはっきり見える位置まで進み、みょんが相手の方を見ると… そこには… 全裸の男が必死にまりさのケツを叩いている現場であった。 「み、みょおおおん!?」 みょんは急停止する。みょんの声に男も気が付いたようで、驚いた様子でこっちを見てきた。 「に、にんげんさん。いったいなにをしてるみょん?」 男は落ち着きを取り戻した。 『どうも。俺は、まりさのケツを叩いていたんだ。別に変質者じゃないよ』 「どうみてもへんしつしゃだみょん。やばいみょん…」 『いや~警察とかはやめてほしいなあ。せっかくの執行猶予中なんだから』 何と言ってよいかわからないみょん。後ろから行商ちぇんがやってくる 「なにがいたんだねー だまってないでおしえるんだねー わかれよー」 「これがすべてのげんきょうだみょん。このにんげんさんのせいで、いろいろゆがんだみょん」 「だいぶさがしたんだねー」 『元凶って何!? 俺、数日前まで拘置所だったんだけど。何が起きたかは知らないけど、無関係だよ』 「じゃあなんでここにいるみょん!」 『いや~それは~ちょうどよい隠れスポットだなあと思って』 「たぶんちがうんだねー いろんないみではずれなんだねー わかるよー」 「はずれだみょん。たぶんにんげんさんのせかいのゆがみだみょん。けいさつよぶみょん」 『警察はゆっくりできないからやめてね!』 泣きそうになる男。交番までは少し距離がある。どうしようかと悩むみょんに男が提案する。 『じゃあ、俺が渾身のまりケツ叩きを披露するから、それで手打ちはどうだ』 「いみがわからないみょん」 『そんなこと言うなって。見てみろ。これが俺のライフワークだ』 「よくわからんみょん」 そう言いながらも、とりあえず見ることにしたみょん。行商ちぇんも、興味津々の様子である。 男は、自分のバックパックの中から取り出したのは… 赤い帽子だった。 「これ、だうとみょん!めっさだうとだみょん!」 数日前に加工所の人間から教えられた情報はたぶんこいつだ。執行猶予中に何をやっているんだ。行商ちぇんも、びっくりしている。 「すごいひとだねー あれはれあなおぼうしだねー」 『ああ、これは確かにレアな帽子だ。まりさの変種の帽子そう手に入らないぞ?』 「むかしにみつけたことがあるんだねー なつかしー」 『まあ、これで許してくれよ。頼むよ。俺が悪かったからさ。ほら、ケツを叩くよ?いくぜ!!』 男はちぇんに帽子を渡すと、両手を振り上げながらまりさに向かって走り出す。そして全力でまりさの尻を叩いた!! 「ぴぎゃあ!!」 まりさと男の体が宙に舞う。そして地面に激突した。 「はげしすぎるんだねー」 「あまりにもひどいみょん」 『イエエエエエアアアアアア!!』 落下した痛みに目もくれず、ひたすらケツを叩く男 「ぴぎゅあ!!!」 1人と1匹は再び地面を転がる。そして、壁にぶつかる。 「もうやめるみょん」 みょんは止めに入った。だが、それを止めたのは行商ちぇんであった。 「ちょっとまつんだねー ここからがほんばんなんだねー」 「どうみてもあたまおかしいみょん!みてるみょんまでおかしくなるみょん!」 『ふぅ…なかなかいいケツだ…』 「だめだみょん…」 「おもしろいひとだねー でも、じんせいおわってるんだねー」 『ありがとう…君たちのことは忘れない…』 「すぐにでもわすれたいみょん」 起き上がり、息を調える男。そして、奇妙なポーズをとる 「まさかみょんたちもおそうみょん!?」 すると、男はポカンとしながら 『まりさのケツ以外興味ないよ。ここからがメインパートだ!』 再びまりさに飛び掛る男。 「ぴきゃあ!」 1人と1匹はまた吹っ飛んだ。今度はみょんの頭上を飛び越えて行った。 『はぁはぁはぁはぁ…』 「はやすぎなんだねー ついていけないんだねー」 跳躍しながらもケツを叩き続ける男の姿はもはや芸術の領域に達していた。 『あー気持ちー』 男は満足そうに言う。 「ぜんぜんきもちよくないみょん…」 辟易するみょんであったが、確かにあの人間の腕裁きは素晴らしい。一糸乱れぬ動きは、ゆっくりハンターであるみょんにとって、参考になるものであった。非常に不快ではあるが…。 『はぁはぁはぁ…ふう』 「そろそろしんでほしいみょん」 『よし、次行くぞ!』 「まだやるのかみょん!?」 『おうともさ』 「にんげんさん、たのしそうだねー」 行商ちぇんは、新たなビジネスを思いついたようで嬉しそうにしている。 男はまた奇妙な体勢をとり、まりさに語りかける 『よおまりさ、元気か?』 「どおみてもげんぎなわげないでしょおおおお!?」 ケツが腫れ上がったまりさがウネウネ動きながら抗議する。 『そうか。それは残念だ』 「まったくざんねんそうじゃないみょん」 『じゃあ、次は俺の番だ』 「いみわからないみょん」 『いくぜえ!!』 男はバックパックから取り出したのは、赤い帽子だった。さっきのものよりも大きめだ 「まだもってるみょん!?」 『この帽子は俺の大切な宝物なんだ。だから大切に使わせてもらうぞ』 「だからいみわからないみょん」 『さあ、こいよまりさ。俺はお前のことなんか、何とも思ってねえ。ただのケツ太鼓だ。俺が好きなのはお前のケツだ。遠慮なく叩かせてもらおう』 「なにいってるのぜ!やめるのぜええ!」 『さあ、来い!さあ!!』 「いやあああ!!」 まりさの絶叫が響く中、男とまりさの気持ち悪い死闘が始まった。 「なにやってるんだみょん…」 呆れるみょん。だが、戦いを見守るうちに、男のケツ叩きに魅入られている自ゆんがいることに気付いた。 「すごいみょん…なんでこんなにうまいんだみょん?」 みょんは気付いたのだ。彼のケツ叩きの極意を。 『うおおおお!!』 男のケツ打ちは、まりさを宙へ打ち上げていた。 「す、すごすぎるみょん…」 そして男は着地と同時に振り向き、再び尻を叩く。 『まだまだあああ!!』 「ゆべええええええ!!」 「こいつ、できるみょん!!」 みょんは感動していた。あの男の動きを自分のものにしたいと。 『うりゃあ!』 「ゆべっ!」 『おりゃあ!!』 「びぎゅあ!!」 そしてついに決着がついたようだ。 『そろそろ終わりだ!さっさとゆごくにイゲエエエ!!』 男が思いっきり振りかぶり、まりさのケツにクリーンショットをかます。 「ゆびょおおおおおおおお!!!」 まりさの身体は勢いよく上にぶっ飛び、そのまま爆散した。汚らしい餡子が周囲に撒き散らされ、みょんたちに襲い掛かる。 みょんは、軽やかに餡子を避けつつ、はくろーけんで塊を弾き飛ばした。 「とってもくさいんだねー わからないよー」 何ともいえない表情で行商ちぇんが文句を言う。しかし、どういう訳か、ちぇんには全く餡子はかかっていない 「そのからくりをおしえてほしいみょん…」 「きぎょうひみつなんだねー わかってねー」 一方、まりさをぶっ飛ばした男は、餡子まみれで仁王立ちをしたまま動かない。 「にんげんさん、だいじょうぶかみょん?」 『…』 返事がない。どうやら意識を失っているようだ。 男はしばらく気絶しているようだったが、やがてゆっくりと動き、みょんに話しかけてきた。 『あーびっくりした。あまりの衝撃で死んだかと思ったよ。ところで君、誰?見たことないけど……』 「みょんはみょんだみょん。さっきからずっといたみょん」 『え…?あーそっか。うん。わかった。』 (絶対わかってないみょん) 『それで、君は俺を助けてくれたのか?』 「まあ、そうみょん(めんどいからそういうことにしとくみょん)」 『ありがとう。助かったよ』 「みょんは、ゆっくりはんたーだみょん。さいきんこのへんがあぶないから、ぱとろーるしてたみょん。でもいちばんあぶないのとそうぐうしたみょん」 『この辺も治安が悪くなってるのか。そうか…俺も気を付けなきゃなー』 (いちばんあぶないのはこのにんげんだみょん…) 能天気な男に呆然としつつも、 「じゃあみょんはもうかえるみょん」 「ちぇんもかえるんだねー」 『そうか。夜も遅いから用心しろよ。達者でな!』 みょんと行商ちぇんは、路地裏をそそくさと離れた。あんな変質者といてもロクなことにはならない。 近くの公園につくと、みょん達は解散した。 「じかんをそんしたきぶんだみょん…」 「ちぇんはおぼうしをてにいれたから、もうかったんだねー みょんはけっこうみとれてたんだねー」 「さすがにえるものよりも、うしなうもののほうがおおいみょん。もうこりごりみょん」 そして男はというと… 『ふう、さて俺も帰るか。あれ、なんで全裸なんだ?』 驚いた男が振り返るとそこにはいつもの警察官。 『ちょっと君さあ、何回言えば分かるの?刑務所に行きたいのかい』 『どおしてお巡りさんがここにいるのおお!?』 「どうして、じゃないよ。最近この辺は変な音が聞こえるって通報が多くなってるんだよ。やっぱり君だったよ」 『俺、今日しかいないっすよ。最近やっと拘置所から出たんだから。執行猶予取り消されちゃうから逮捕はやめてね!』 『だめだ。今回もちゃんと連れてく』 『ごべんなさいいい!俺が悪かったんですううう!!許してください!!!』 『いや、来なさい』 『許してくれないとぷくーするよ!ぷくーー どおしておまわりさんいなくならないのおおお! ゆんやあああ!!』 こうして今日も町には平和が戻ったようだ。 たぶん。
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ここはゆっくり草原。 猫や蛇、れみりゃ種といった捕食する生物がほとんどいないゆっくりの楽園だ。 その中に大規模なコロニーを築くゆっくり大家族がいた。 れいむ種やまりさ種、ちぇん種にみょん種といった色んなゆっくりの家族が寄り添い協力して過ごしている。 今日も母ゆっくりと中ゆっくりの半分がまだ小さいゆっくりや赤ちゃんゆっくりのために餌を集めに出かける。 残り半分のゆっくり達は子供たちを守ると同時に遊びの相手をしてあげる。 この平和なゆっくりコロニーの中で子供のゆっくりたちはすくすくと育っていくわけである。 そんなゆっくりコロニーの日常を観察しようと思う。 1.食事 餌を取りに出かけたゆっくり達が帰ってくるとこのゆっくり草原は騒がしくなる。 基本的には自分の子供/妹たちにしか餌を与えないようである。 なので食事の際は家族ごとに点々と寄り添って食事を行う。 だが、この時に面白いことが起きる。 家族ごとに集まるときにゆっくり達は誰が自分の娘や妹なのか分からないのだ。 そこで起きるのが『子の奪い合い』だ。 「この子はわたしのこどもだよ!!」 「ちがうよ!わたしのこども!!」 母であるゆっくりれいむが二匹争っている。 いや、そこらじゅうで何組かの母ゆっくりが争っている。 「ちがうよ!おかあさんはこっちだよ!!」 しかし子ゆっくりは母を覚えている。 母ゆっくりもそれを知っているようで、子ゆっくりが主張すれば大抵その場は収まる。 だが、その時に何も言わず本当の母を探している小ゆっくり達は大抵悲惨な結末を迎える。 「わたしのこどもだからこっちね!!」 「ちがうよ!!こっちだからね!!」 自分の子供だと主張しあう母たちに挟まれておろおろしている小ゆっくりを母ゆっくりが咥えて引っ張る。 そうすると取られてたまるかともう一方の母ゆっくりも咥えて引っ張る。 「ゆっくりはなふぃふぇね!!」 「そっちこそはなふぃふぇね!!」 小ゆっくりを引っ張り合う母ゆっくり。 「い”だい”よ”!は”な”じでぇ”!」 強い力で両側に引っ張られて体が引き裂かれる痛みに襲われる小ゆっくり。 しかし興奮した母ゆっくりはそんな事はどうでもいいようだ。 「や”あ”あ”あ”!じぬ”う”っ!!」 ばつんっと小ゆっくりの皮が真中から裂けて中身が地面へと落ちていく。 小ゆっくりを奪い合った結果殺してしまうなんて大事件のはずだが、他のゆっくりは自分の食事に夢中で気づく様子もない。 「そっちのせいだからね!!」 「ゆっくりあやまってね!!」 犯人である母ゆっくり達も悲しむ様子もなく、責任転嫁しあうとぷいっと顔を背け合う。 小ゆっくりの本当の母親はそのすぐ傍で「うっめ!めっちゃうめっ!」などと食事に夢中なのだから何とも報われない話である。 大体一回の食事で2~3匹の子ゆっくりがこういった惨劇の被害者となるが、小ゆっくりの数は多い。 なので気づくものもいないし、気づいたとしてもすぐに忘れてしまうのだ。 この子の奪い合いは、このような大規模なコロニーでないと中々見られない貴重な光景である。 2.外来者 今回の取材の中で面白い事件と遭遇した。 草原の外からだろうか、ゆっくりアリスが数匹この大家族の仲間入りをしたのが始まりである。 ゆっくりアリスは特にゆっくり魔理沙と仲が良く、よく寄り添っていた。 だからといってまりさ種だけじゃなく他のゆっくり種ともうまくやってるようだ。 子ゆっくり達は初めて見るゆっくり種に興味心身らしい。 「ゆっくりあそんでね!」「いっしょにゆっくりしようよ!!」 こんな感じでゆっくりアリス達にベタベタである。 そんな小ゆっくり達相手にもゆっくりアリスは優しく応じているようだった。 ゆっくりアリスが来てから数日。ふと違和感を感じた私は夜中のゆっくり達も観察することにした。 というのもいつの間にかアリス種の小ゆっくりが増えていたのだ。 さらに中ゆっくりの枯れ果てた姿が複数見受けられた。 間違いなくこれはゆっくりアリスが中ゆっくりに対して性行為を行った結果なのだろう。ともかくその瞬間を見ようと思う。 夜中、NITORI製の暗視ゴーグルにて観察を行う。 すると他のゆっくりが寝静まった頃、ゆっくりアリスが活動を始めたようだ。 ゆっくりアリスが同じぐらいの大きさのゆっくりに近づいていく。 母ゆっくりはゆっくりアリスにとっては大きすぎるから性交渉の相手にはならないのかな。 そんな事を思いながら見ていると、ゆっくりアリスは中ゆっくりではなく、中ゆっくりの傍で眠る小ゆっくりに向かっていることに気づいた。 小ゆっくりを襲うのかなと見ていると確かに襲った。性的な意味でじゃない。完全に踏みつぶしていた。 あの感じだと声も出ずに潰れただろう。 一瞬で潰れた饅頭と化した小ゆっくりをゆっくりアリスは食べていく。共食い? しかし食事は全員たっぷり食べていたと思うけど。 そうやって他数匹の小ゆっくりを潰して食べると、今度は中ゆっくりに寄り添うと交尾を始めた。 「はぁはぁ!ゆっくりさせてあげるね!!」 「あ”、あ”あ”~~!!」 どう見ても寝込みレイプです。 他のゆっくりアリスも見ると、同じような行動を取っていた。 しばらくするとゆっくりアリス達はすっきりしたようだ。 元寝ていた場所に戻って再び寝始めた。 そして寝込みを襲われた中ゆっくりはと言うと目を見開いた驚愕の表情で固まっていた。 頭の先から徐々に蔓が延びていた。 翌朝にはゆっくりアリスがまた増えていた。 そして数日後 さまざまな種類のゆっくりが生息していたこのゆっくり草原だったが、 今や生息するゆっくりの大半がゆっくりアリスになっていた。 母ゆっくりは自分の娘たちが減っているような気がしたが、元々自分の娘が何匹いるかなど知らないので気のせいかとやはり思っていた。 そして今日もゆっくり草原へ足を運ぶ。 するとすでに平和なゆっくり草原は無くなっていた。 母ゆっくりに群がり交尾を強制する大量のゆっくりアリス。 残り少なくなったアリス種以外のゆっくり達に襲いかかっていた。 とうとう隠れてゆっくりを襲うことをやめたようだ。 集団で襲われた母ゆっくりは最初抵抗したのだろう。何匹かのゆっくりアリスが潰れていた。 しかし集団で押さえつけられ、何度も絶頂へと押し上げられて動けなくなっていた。 どんどんと母ゆっくりの体から蔓が延びていく。 見るのは初めてだったが母ゆっくりは中ゆっくりと違って一回の強制性交渉で死ぬことはないようだ。 それでも体が蔓で覆われる頃には死んだ。 結局この草原はゆっくりアリスだけが住む草原となった。それも一日だけ。 ゆっくりアリスというのは安住の地というものに興味がないらしい。 大きなものも中ぐらいのものも、小さいアリスもそれぞれバラバラに草原から去って行った。 繁殖する相手がいないからここにいても仕方ないと判断したのだろう。 だがこの草原の外はゆっくりにとって危険な存在がたくさん生息している。 他のゆっくりに会えるゆっくりアリスは一割にも満たないだろう。 他のゆっくりに会うとゆっくりアリスは共生する。 そして小ゆっくりを殺し、中ゆっくりで仲間を増やす。そして最後は集団で母ゆっくりを襲うのだ。 今回はそれがただ大規模になっただけ。自然界ではよくあることなのだ。 ゆっくり草原もしばらくすれば徐々にゆっくりが戻ってくるだろう。 その時はまたゆっくりの生態を調べにここに来ようと思う。 終
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ある男のゆっくりレポートのおまけ ゆっくり霊夢一家の越冬(誤算編) ゆっくり霊夢一家は師走の寒さの中家路を急いでいた。 「さむい! さむいよおかあさん!」 「おうちにかえったらゆっくりしようね!!」 そんな返事しか出来ないお母さんゆっくり。 それも当然だ、今までこの時期は巣の中で皆でゆっくりしていたのだ。 しかし今年はそれが出来なかった、出来なくなってしまった。 「いそいでかえってゆっくりしようね!!!」 ともかく家路を急ぐ事しか出来ない、雪に埋まってうまく進めない中、懸命に家まで進んでいく。 日が完全に落ちようとしていた頃、ようやく自分達の巣に到着できた。 「ゆー?」 中を覗いてみるが気配はない、入り口にはドアを塞ぐのに毎年使っている石と松葉が転がっていた。 しかし、既に外気にさらされて冷え切っているが、確かに先ほどまではゆっくり魔理沙一家が居た形跡が感じられた。 「いまのうちにうちにはいろうね!」 のんびりもしていられない、雪の中を進んできた体は凍りそうなほど冷たくなっていた。 今か今かと待っていた母親の号令で、急いで中に入る一家。 お母さんとお姉さん達が急いで入り口を塞いでいく。 何時もならゆっくりしながら数日かかる作業が、あっという間に終わり入り口は綺麗に塞がれた。 これで外気が入ってくる心配はない。 依然として寒い室内だが、だんだんと暖まってきている。 次第に、一家の顔にも暖かさが戻ってくる。 「よかったね!」 「あったかいね!」 「はるまでゆっくりしようね!!!」 「はるになったらみんなでゆっくりしようね!!!」 無事に巣が戻ってきたことが嬉しいのだろう、口々に出るのは越冬の間の楽しそうな計画と、春になってからのゆっくりする計画だった。 「いっぱい歩いて疲れたからごはんにしようね!」 お母さんゆっくりが提案する。 ふと、ゆっくり魔理沙一家が蓄えておいた食糧はどこだろう、と巣の中を見渡す。 綺麗な鳥の羽、大きくて綺麗な石、そんな素敵なものは多々あったが肝心の食料は何処にもなかった。 「たべものがないよ!」 焦るお母さんゆっくり、何時もなら冬の前に実り豊かな山の幸をたっぷりと蓄えて冬を越す。 いや、蓄えなければ途中で凍死か餓死してしまう。 その大事な備蓄が今年は出来なかった、何時までも暖かい部屋に居た所為で季節感覚が狂ってしまっていたのだ。 「おかあさん、たべものならあるよ!!」 「ゆっくりできるよ!!」 今年生まれた子ゆっくり達だ。 当然、この六匹はまだ越冬を経験していない。 明日にでも取りに行けば良い位に思っているのだろう。 「だめだよ! それたべたらゆっくりできないよ!!!」 あの男から貰ってきた綿菓子の袋に口を伸ばそうとしたところを、お姉さんゆっくり達が止める。 小さくても、越冬の経験だけは頭に残っているらしく皆の表情は必死だった。 「これはれいむがもらったおかしだよ!!」 「れいむのだもの!!!」 口々に文句を言ってくる、お母さんゆっくり達が何とか今の状況を伝えようとするが、なかなか伝わらない。 「あしたになったらみんなでおさんぽにいって、そのときにあつめればいいよ!」 「あしたゆっくりあつめるよ!!!」 「それよりも、おうちさむいよ!!!」 「すとーぶをつけてね!!!」 「おかあさんすとーぶつけてゆっくりしようよ!!!」 「すとーぶ♪ すとーぶ♪」 お母さんゆっくりは困り果てた、どうしても今の緊急事態が理解してもらえなかったからだ。 今も、お姉さんゆっくり達が懸命に説明しているが、おそらくは徒労に終わるだろう。 「おねえちゃんたち、れいむのおかしかってにたべようとしてるの!!?」 「ずるい! ずるいよ!」 「ゆっくりできないなら、おうちからでていってね!!!」 同時に、お姉さんゆっくりに飛び掛る。 妹とはいえ、既に十分成長したゆっくりの攻撃を食らった数匹のお姉さんゆっくりは壁まで吹っ飛んだ。 「ゆ!! このおかしは、ゆっくりできるれいむたちがたべるんだよ!!!」 「おかあさんたちは、ゆっくりできないからたべれないよ!!」 プンプン、と再びお姉さん達に襲い掛かろうとする。 「ゆっくりごめんね!!!」 吹っ飛ばされたのは襲い掛かろうとしていた子ゆっくりの方だった。 「ゅー、ぃたいよ……ゆっくりでぎないよぉ!」 「どうじでゆっぐりざせてくれないの! ゆっくりじだいよぉ」 弱々しく呟く子ゆっくり達、既に大半の餡子は外に飛び出していた。 半ば瀕死のそれを、躊躇なく踏んでいく大きなゆっくり。 先程まで、子ゆっくりと残りのゆっくりを天秤にかけていたお母さんゆっくりだった。 「ほかのゆっくりがゆっくりできなくなるから、ごめんね!!!」 必要以上に潰してくお母さんゆっくり、姉たちも真意を理解したようで母に倣って他の子ゆっくりを潰していった。 その一方的な虐殺は、あっという間に終わりを迎えた。 先程とは打って変わって静寂が辺りを包む。 泣き叫ぶ子ゆっくりは見る影も無く、床に転がっている皮と餡子が混ざった物体がその名残を残しているだけだ。 「あのこたちのぶんも、ゆっくりふゆをこそうね」 「うん、ゆっくりこそうね」 今や十匹ほどに減ったしまった巣の中で、お母さん霊夢と他の霊夢達がお互いに口々に話す。 残念ながら、そこに罪悪感が有るのかは窺い知る事は出来ない。 それから数日が経った。 既に潰れた子ゆっくりの餡ペーストを少しずつ食べながら、越冬するゆっくり一家。 少なくなったことで室内の温度は下がってしまったが、それでも越せないことは無い。 去年と同じ人数になっただけだ。 どのゆっくりもそう思っていた。 だから、誰も不満も言わずじっと寒さに耐えていた。 大寒時、美味しかった餡ペーストも後僅か。 その頃には、子ゆっくりとその餡ペーストを結びつけるゆっくりはいなかった。 殺したことは覚えているが、今食べているこれが野山を駆け巡っていたとは、既に思っていないのだろう。 巣の中も当初は寒かったが、段々となれてきた一家には徐々に口数も戻ってきた。 「おいしいのすくなくなってきたね」 「だいじょうぶ! もうすぐさむいのおわるから!!!」 「でもこれだけだと、あたたかくなるまえにゆっくりできなくなるよ」 「おじさんからもらったおかしがまだのこってるよ。これだけあればゆっくりふゆをこせるよ!!」 「じゃぁこのおいしいの、いまたべちゃってもだいじょうぶだね!!」 「おかあさん、たべていい?」 「ゆゆ……。 ! なんとかぶじにふゆをこせそうだから、きょうはゆっくりおいわいしようね!!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 久しぶりにお腹いっぱいご飯を食べれるゆっくり達はご機嫌だ。 「むしゃ、むしゃ、おいしいよ♪」 「むっしゃむしゃ♪ ゆっくりできるね!!!」 「ゆっくりたべようね!!!」 床がピカピカになるまで舐め終えて、その日の楽しい食事は終わった。 最後の晩餐は、とても賑やかなモノになったようだ。 翌日、お昼頃に目を覚ましたゆっくり達は食事を取ろうと、あのわたあめの袋を運んできた。 一日半分ずつ食べれば間に合う、長年の経験からお母さんゆっくりはそう思っていた。 本当に袋の中にそれに見合うだけの中身が入っていたならば。 「ゆゆ!!?」 「ないよ! ないよ!!!」 大きな袋の中身は殆どなく、そこには微かに甘い香りのする中に、米粒程の塊が入っているだけであった。 「なんで!? なんでないの!?」 「これじゃあゆっくりできないよ!!!」 「おいしいわたあめがないよ!!!」 おじさんの所で出された中でも、特に美味しかったわたあめ。 そのおいしかったわたあめが、袋の中に入っていない。 ゆっくり達には無くなった理由など分かるはずもなく、巣の中はパニック状態だ。 「お、おがしがないよー!!!」 「れいむのおがしがーーー!!!」 「もってでるときはあっだのにー!!!」 必死で他の袋も開け始める、勢いよく飛びつき袋を食い破るゆっくり達。 が、全て同じ、小さな塊が出てくるだけだ。 ボロボロに引き裂かれた袋、訳が分からず叫び続けるゆっくり一家。 丼一杯にも満たない塊、これが今この家にある全食料だった。 それから、数日が経った。 既に一家の顔は青白くなり、目もトロンとしている。 「しんだ、ゆっくりたちの、ために、ゆっくり、ふゆを、こそうね」 「「……ゆっくり、こそうね」」 まるで合言葉のように、死んでいった仲間のためにも、と呟きながら懸命に寒さと空腹に耐え続ける。 この頃には、自分達で殺した子ゆっくり達が他の原因で死んだと思っているらしい。 いつもはゆっくりゆっくり騒がしいゆっくりの巣だが、今は雪が降り続ける外の方が賑やかなくらいだ。 次第に意識が朦朧としてきた、目に映るのはぼんやりとした家族の姿。 それが、段々と輪郭を失っていく。 「……ゆ!」 輪郭を完全に失ったそれは、大きな饅頭の姿になってゆっくりの目に映りこんだ。 「たったべもの!!! ゆっくりできるよ!!!」 一匹が力を振り絞ってもう一匹にかぶり付く、周りでは同じように数匹がかぶり付いていた。 「ゆ! いだいよ! れっ、れいむはたべものじゃないよ!!!」 「やめて! ゆっくりやめてね!」 「むしゃむしゃ、はぁはぁ、うめぇ、めちゃうめぇ!!!」 「ごくんっ! はぁはぁ、ゆっぐりたべるよ!!!」 既に正常な判断が出来なくなっているゆっくり達は、ただ生きるために目の前の饅頭に貪り付いていた。 家族なんてものは関係ない、まさに弱肉強食、たべれれている方が霊夢や魔理沙で食べているほうがれみりゃやフラン、それと同じことだ。 「やめてね!!! みんなでゆっくりしようね!!!」 お母さん霊夢が大きく膨らんで残った数匹の子供達を隠す。 ゆっくりが子供を守る時の常套手段だった。 「うっめぇ! このおおきいまんじゅうもうっめぇ!!!」 「これだけあればゆっくりできるよ!!!!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛! み゛ん゛な゛でゆ゛っぐり゛じでよ゛ーーーー!!!」 突進するでもなく、殴りつけるでもなく、ただただその大きな饅頭を食べていく。 後ろに隠れていた子供達も、段々と母親の声が小さくなっていくのが分かる。 か細くなっていく声、それがあるときぴたりと止んだ。 今聞こえるのは何かを咀嚼する音のみ、その音はどことなく、ゆっくりれみりゃのそれと酷似していた。 「……ぷはぁ!」 「!!!」 今まで守ってくれていたお母さんゆっくりの背中から、ゆっくり霊夢が顔を出した。 一匹、また一匹とその数は段々と増えていく。 おそらく全員が顔を出したのだろう、一匹のゆっくりがこう叫んだ。 「みんなでゆっくりしようね!!!」 「…………!!!」 巣の中にはゆっくりが数匹、これが巣の中に残っている全ての食料だ。 「むっしゃむっしゃ♪ う~すっきり~!!!」 最後の一口を綺麗に食べ終え、ご満悦のゆっくり霊夢。 どうやら、これで最後の晩餐が終わったようだ。 だが、ユダさえも居ない一人さびしい晩餐だった。 「!! おかあさんたちどこ? どこにいるの?」 正気に返った霊夢は辺りを見回すが、母親達の姿はない。 皆、お腹の中に入っているのだから。 「わかった! たべのもさがしにいったんだ! れいむはゆっくりまってるよ!」 キラキラと目を輝かせて部屋の真ん中に佇む。 時折、体を揺らしてリズムを取りながら母達の帰りをワクワク待つ。 このゆっくり霊夢が犯した間違いは二つ。 一つは、家族は全て自分が食べてしまったという事。 二つ目は、大事な食料を何の考えもなしに全て食べ尽くしてしまったという事。 「ゆっくりまってるから、はやくかえってきてね♪」 雪が津々と降る二月の山の中、あと一ヶ月以上も続くこの冬は、彼女をいったい何時まで生かしておいてくれるのだろうか。